野々市市議会 > 2016-09-13 >
09月13日-02号

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  1. 野々市市議会 2016-09-13
    09月13日-02号


    取得元: 野々市市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-15
    平成28年  9月 定例会(第3回)      ----------------------------- △開議   9月13日午前9時30分開議               出席議員15名 ○議長(早川彰一議員) これより本日の会議を開きます。 出席議員は定足数に達していますので、休会前に引き続き会議を開きます。      ----------------------------- △会議時間の延長 ○議長(早川彰一議員) あらかじめ会議時間の延長をしておきます。      ----------------------------- △議長諸報告 ○議長(早川彰一議員) 議事日程は、お手元に配付のとおりです。      ----------------------------- △議案の上程 ○議長(早川彰一議員) これから日程第1として、議会議案第5号を議題とします。      ----------------------------- △提案理由の説明(議会議案第5号) ○議長(早川彰一議員) 議会議案第5号について、提出者に提案理由の説明を求めます。7番、中村義彦議員。   〔7番(中村義彦議員)登壇〕 ◆7番(中村義彦議員) 決議案を朗読し、提案理由にかえます。 議会議案第5号     北朝鮮の核実験を極めて強く非難する決議 北朝鮮は、9月9日、5回目となる核実験を強行した。我が国をはじめ国際社会は、北朝鮮に対して、核実験や弾道ミサイル発射等の挑発行為を決して行わないよう警告と要求を繰り返してきたにもかかわらず、核弾頭能力を高めるためとして核実験を再度強行したことは、我が国に対する直接的脅威である。 野々市市議会は、核兵器の廃絶と平和維持を求めた「平和都市宣言」をした市民と一体となって、北朝鮮の核実験を極めて強く非難する。 これまでの北朝鮮の一連の行動は、国際社会の平和と安定を著しく損なうとともに、6か国協議等で確認された朝鮮半島の非核化の方針にも逆行するものであり、断じて容認できるものではない。 北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させるため、北朝鮮を6力国協議の対話のテーブルにつかせることは、いよいよ急務である。そのために平和的解決に向け国際社会が一致結束して、制裁措置の全面的で厳格な実施とその強化を含め、政治的・外交的努力を強めることが必要である。 また、北朝鮮が核武装強化の道を進むことは、国際的孤立を深め、未来のない道であることを強く指摘するものである。 以上、決議する。 平成28年9月13日                          石川県野々市市議会  野々市市議会議長 早川彰一殿               提出者  野々市市議会議員  中村義彦               賛成者  野々市市議会議員  土田友雄                       〃      尾西雅代                       〃      北村大助                       〃      西本政之                       〃      杉林 敏                       〃      辻 信行                       〃      岩見 博                       〃      五十川員申 議員各位におかれましては、本決議書案を慎重に審査の上、可決されますようお願いいたします。      ----------------------------- △議案の質疑・委員会付託・討論の省略 ○議長(早川彰一議員) お諮りします。ただいま提案されました議会議案第5号については、質疑、委員会付託、討論を省略し、この際、直ちに採決したいと思います。これにご異議ありませんか。   〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(早川彰一議員) 異議なしと認めます。よって、議会議案第5号は、即決することに決定しました。      ----------------------------- △表決 ○議長(早川彰一議員) これより表決いたします。 議会議案第5号を採決します。本案は原案のとおり可決することに賛成の方は起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(早川彰一議員) 起立全員です。したがって、議会議案第5号は原案のとおり可決されました。      ----------------------------- △一般質問 ○議長(早川彰一議員) これから日程第2として、一般質問を行います。 通告を受けていますので、順番に発言を許します。6番、西本政之議員。   〔6番(西本政之議員)登壇〕
    ◆6番(西本政之議員) 会派互鈴の西本政之でございます。 通告に従い、質問させていただきます。 まず冒頭、台風上陸による大規模な水害により被災されました岩手県、北海道の皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々におかれましては心からご冥福をお祈りいたすものでございます。 では、質問に移らさせていただきます。 まず初めに、医療的ケアが必要な児童への対応についてでございます。 私が議員に初当選した当初から、公立学校の特別支援教室に看護師を配置してほしいと訴えてきました。医療的ケアが必要な児童さんが市立の小学校に入学したことがきっかけでございました。入学以来、家族が学校へ付き添う毎日が続いています。そのご苦労は、私たちが想像するよりもはるかに大変だったことだと思います。 今回やっと小学校教育振興費に看護師の賃金が計上されました。看護師が配置されることでご家族の負担はかなり軽減されるのではないでしょうか。 そこでお尋ねします。看護師は市独自で雇用して学校に常駐するのでしょうか。それとも、特別支援学校に配置された看護師が派遣または巡回という形をとるのでしょうか。具体的な運用方法をお聞かせください。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 医療的ケアが必要な児童への対応についてでございますが、本市におきましては、たんの吸引などの医療的ケアが必要な児童が1名、小学校に在籍をしております。 本年4月に施行された、いわゆる障害者差別解消法では、障害者が他の人々と同じように日常生活や社会生活を送る上で必要な合理的配慮がなされなければならないことが明記されておりまして、専門資格を有するスクールカウンセラーや学校司書などと同様に、看護師を学校に配置する制度の必要が生じてまいりました。 近年、全国的にも小中学校に在籍する医療的ケアが必要な児童生徒が増加していることも踏まえ、今年度公立小中学校に看護師を配置する国の補助事業が創設されましたので、本市では直ちに県へ申請し、補正予算に看護師への賃金を計上したところでございます。 今後、速やかに運用の詳細を定めまして、保護者の要望も踏まえて、当面は看護師1名を週1日程度、学校に派遣し、医療的ケアを行ってまいりたいと思います。 本事業の実施によりまして、児童が安心して学校生活を送り、保護者の負担の軽減が図られるよう配慮してまいりたいと考えております。 ○議長(早川彰一議員) 西本議員。 ◆6番(西本政之議員) 運用面はこれからだということでございますが、週1日程度を想定しているというお答えでございました。 理想的なことを言えば、1週間毎日看護師さんが常駐されるというような形をとれることが理想だと思いますが、大きな第一歩として受けとめたいと思います。 文部科学省の資料におきましても、医療的ケアが必要な児童の数は平成25年度で813人、平成26年度で976人と年々大幅に増加しています。それに対して、配置されている看護師さんの人数の状況は、平成25年352人、平成26年379人とそれほどふえていないのが現状なんですね。 4月から障害者差別解消法が試行されまして、これからこの数もふえていくものだと思いますけれども、野々市市としましても看護師配置に向けて第一歩を踏み出したということで、本当に感謝しているところでございますが。 もし、今は市長のお答えでは市内に1名の児童がいるというお答えでございました。これが例えば2名、3名とふえていった場合には、看護師さんの数もふやしていくという認識でよろしいのでしょうか。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 先ほど申し上げましたように、本市では医療ケアが必要な児童というのが現実1名いらっしゃるということでの、今回、何とかその保護者を初めとして関係の皆さんの負担の軽減を図ることができないかということで決断をさせていただいた次第でございます。 同様に、今ご質問がありましたけれども、いろいろなこれからケースが想定もされるというふうに思っておりますので、それぞれの状況に応じましてしっかりと対応できるように努めていきたい、そのように考えてございます。 ○議長(早川彰一議員) 西本議員。 ◆6番(西本政之議員) これを契機として、野々市市の障害者福祉障害者教育というものがますます進んでいくことを願いまして、次の質問に移りたいと思います。 富陽小学校の遊具改修についてでございます。 今9月定例会初日の市長の提案説明の中に、富陽小学校の遊具の改修のために予算を補正したとございました。これは、ことしの子ども議会での子どもたちの要望に応えるものだともおっしゃいました。 子ども議会では、校庭の遊具がさびて痛みが激しいので、さびどめやペンキを買ってほしいという要望と、末松廃寺跡の七重の塔をモチーフにした遊具を末松廃寺跡につくってほしいという要望がございました。 私は答弁者側として答弁に立ったわけでございますが、末松廃寺跡は歴史的な史跡でもあり、遊具をつくるのは困難であるという内容のお話をさせていただきました。したがって、校庭の遊具の修繕のための補正予算だろうと思います。子どもたちは自分たちでさびどめやペンキを塗ってもよいので何とかならないかというような発言をしていたと記憶しております。市長は、こんな子どもたちのけなげな思いに心を打たれ、予算づけされたのだと推測します。 末松廃寺跡に遊具をつくるためのものではないとは思いますが、今回の遊具修繕の補正の中味についてお聞かせください。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 8月に行われました子ども議会におきまして、富陽小学校の皆さんが学校生活の中で子どもたち自身の視点から見て気づいたことをもとに遊具改修についての質問をされました。 上級生と下級生のつながりを生み出していたジャングルジムに対する熱い思いや、議員お話がございましたけれども、自分たちでできることは何かを真剣に考える、そういった子どもたちの姿勢、これに私は深く感銘を受けまして、今回、その気持ちに応えたものでございます。 具体には、ジャングルジムを想定をいたしておりますが、この新たな遊具の選定については、子どもたちの考えや希望を最大限取り入れながら整備していきたいと考えております。 富陽小学校に限らず小学生の皆さんには、「どのような野々市にしたいか。そのために自分たちはどうすべきか」をテーマにした子ども議会での貴重な成果を生かして、今後ますます充実した学校生活を送られ、心豊かでたくましく成長していっていただきたいと強く期待をしているところでございます。 ○議長(早川彰一議員) 西本議員。 ◆6番(西本政之議員) このことは議会が主催している子ども議会の大きな成果の一つでもあると思います。毎年このような成果が得られるような子ども議会になっていけばいいなと思いますし、今回の遊具の改修に当たりましても、今市長のご答弁もございました。子どもたちの思い、意向を十分組んだ形の改修にしていきたいというお話でございましたので、しっかりとそのような方向に進んでいくのだろうなと思います。 専門的な業者の最終的なチェックはもちろん必要だと思いますが、子どもたちが自分で塗りたいと言うのならばそういう方法もまたあるのではないかなというふうには思いますが、末松廃寺の跡に遊具をつくるようなものではないということも確認できましたし、この質問はこれで終わりたいと思います。 次の質問に移ります。 連携中枢都市圏における公共交通の充実についてでございます。 連携中枢都市圏の連携協約の取り組みの中に、地域公共交通の充実を掲げてあります。現在、本市ののっティは、一部金沢市への乗り入れをしております。のんキーは、皆さんもご存じのとおり、JR野々市駅から白山市の公立松任石川中央病院をつないでいるシャトルバスです。 自治体間の垣根はまだまだ高いようにも感じていますが、せっかく協約を締結したのですから相互の乗り入れをもっと積極的に行うべきですし、そういう環境も整ってきたのだと思います。 のんキーは、松任中央病院への通院の足として市民の方々から好評をいただいております。しかし一方で、リハビリや透析のためにつるぎ病院へ通われている方々からは、つるぎ病院までのシャトルバスを求める声をいただきます。つるぎ病院までのシャトルバスを野々市が担うには財政的に厳しいのであれば、白山市さんにお願いしてもよいのではないかと思います。松任中央病院便は野々市が、つるぎ病院便は白山市が受け持つという連携もあるのではないでしょうか。 また、赤十字病院までの通院のためにのっティを病院まで乗り入れてほしいというお話もいただきましたし、錦が丘高校泉が丘高校を経由して二水高校までの通学の足を確保してほしいという声も多く聞かれます。私は、これらの声を全て野々市が担うべきものではないとは思いますが、このような声があるということを踏まえて、金沢市、白山市、さらには民間鉄道会社を加えて協議できることが連携協定の大きなメリットだと思います。 のっティ、のんキーのルート拡大も含めて、圏域の市民の通院や通学の利便性を向上させることを最優先に、公共交通のネットワークの充実を建設的に協議していただきたいと思います。市長の見解をお聞かせください。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 本市では、これまでも市民の要望に応えまして、コミュニティバス「のっティ」のルートの増設や変更、ダイヤ改正を重ね、さらには本市を縦断するシャトルバス「のんキー」を運行し、利用者の利便性の向上を図ってまいりました。 また、JR野々市駅から金沢市内の高等学校に向かう冬期間の路線バスの運行についても、本市が粘り強く民間バス事業者に働きかけをして、ようやく実現をしたものでございます。 これからも地域公共交通協議会で協議をする中で、より多くの市民に公共交通機関を利用していただけるよう、利便性の向上を図ってまいりたいと考えております。 また、今後さらに広域的な視点で石川線など公共交通の利用の促進に取り組むとともに、パーク・アンド・ライドを充実させるなど利便性の向上に向けまして、議員お話のとおり、4市2町によります連携中枢都市圏の枠組みの中に民間事業者も加えて、公共交通のネットワークの充実について協議してまいりたい、そのように考えております。 ○議長(早川彰一議員) 西本議員。 ◆6番(西本政之議員) 民間鉄道会社も加えてというお話でございました。確かに冬期間の通学の足としての便は今現在ございます。ただ、住民の中からは、何で冬期間だけなんやというお声もいただきます。1年を通して運行することはできないかという声も多く聞かれますので、その辺も協議の対象としていただきたいなと、ぜひ強くお願いいたしまして、次の質問に移りたいと思います。 広域事務組合についてでございます。 これも今9月定例会初日の提案説明の中で市長は、白山野々市広域事務組合に川北町から加入の申し入れがあったことを報告されました。白山野々市広域事務組合は、消防、ゴミ処理、斎場を白山市と野々市市で広域的に運営しているものでございます。川北町は能美市と広域事務組合を運営していますが、今回、能美事務組合を抜けて白山野々市広域事務組合の方に加わりたいということで理解しました。そこに至ったいきさつは深くは追及しませんが、能美事務組合の中で運営上何かのトラブルが発生したものと推測します。 このことに関して野々市市議会としてまだ議論もされていない状況ですので、議会としての見解はまだ示せませんが、私個人としては反対するものではございません。ただ、こういう大きなことには相当の準備期間と費用がかかるのではないかと思います。さまざまな事務手続や設備の整備など移行に必要な作業がたくさんあるのではないでしょうか。白山野々市広域事務組合としてはどのようなタイムスケジュールで考えておられるのでしょうか。 一番大切なことは、川北町の町民と白山市、野々市市の市民が不便な思いをすることがないように、混乱なく新たな体制に移行することだと思います。市長はどのようにお考えか、見解をお聞かせください。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 議員からご質問いただきましたように、先月31日に川北町の町長さんと議会議長さんがお越しになりまして、白山野々市広域事務組合への加入の申し入れをなさったところでございます。 申し入れのありました広域事務組合でのごみの処理業務や消防業務につきましては、住民の暮らしに直接かかわる大変重要な案件であり、本市といたしましてもこの申し入れを真摯に受けとめているところでございます。 今後、川北町も含め、白山市、白山野々市広域事務組合、そして本市による丁寧な議論を重ね、また議会や関係する機関と協議調整も図りながら進めていかなければならないと考えているところでございます。 このように、これから先、数多くの課題を整理し、関係機関との調整を図りながら進めていく必要があることから、今の段階で今後のスケジュールについてお示しすることは難しい状況でございます。まずは関係者が協議のテーブルにつくことから進めてまいりたい、そのように考えております。 ○議長(早川彰一議員) 西本議員。 ◆6番(西本政之議員) 私がこの質問を提出した翌日の新聞に、来年の4月という数字が具体的に出ていたように記憶しておりますが、その来年の4月に向けてという形で今タイムスケジュールをお考えなのでしょうか。 今具体的なスケジュールまだ示せないという話でございましたけれども、新聞報道が先に来年の4月というものが出ていましたが、その辺はどのようにお考えか、お聞かせください。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 新聞報道で示されたといいますか、報道された時期ということについては、どこがそのニュースソースであるかということは実は確認ができておりません。そういう希望的な思いということもお持ちであるところもあろうかというふうに思いますが、何よりもこの案件については、先ほどお話をしましたように、本当に直接住民の安全・安心にかかわるそういう案件でもございますので、しっかりと慎重にこれは検討を進めていかなければならないというふうに思っておりまして、そういう意味合いから、思いはいろいろあろうかというふうに思いますが、慎重にしっかりと対応していかなければならない、そういう思いの中で、現時点ではスケジュールというのはちょっとはっきりしたことをお示しすることはできないというふうに思います。 以上です。 ○議長(早川彰一議員) 西本議員。 ◆6番(西本政之議員) ただいまのご答弁を聞いて少し安心しました。 先ほど私の質問の中にもありましたけど、本当に膨大な事務作業とお金がかかる、時間が必要な案件だと思います。来年の4月ありきで事を急いで住民に迷惑がかかるようなことがあってはならないと思いますので、その辺は確認できて本当によかったなと思います。 私がいろいろ調査したところによりますと、事務組合を勝手に抜けていったとか、出ていけという話があったとか、いろいろ双方の食い違いもあるように思いますが。 ここで確認だけはしておきたいなと思いますが、あくまでも能美事務組合の中でのトラブルの結果、川北町が白山野々市広域事務組合に加わりたいというお話だったのですよね。決して白山野々市が川北町を能美事務組合から引き抜いたというような話ではないということを市長の口からぜひ確認のために、確認の意味を含めてお聞かせ願いたいなと思います。よろしくお願いします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 去る31日にお申し入れがございました。その時点で、私のほうからはそこに至った経緯、背景等々についてお話はいたしませんで、客観的にお申し入れをいただいて、これから検討させていただくという、そういう態度で私は申し入れを受けとめさせていただいた次第でございまして、その辺は議員ご発言のとおりにご心配のないことだというふうに思っております。 ○議長(早川彰一議員) 西本議員。 ◆6番(西本政之議員) 本当にごみの処理や消防というものは住民の生活に直接かかわることでございますので、慎重に移行していただきたいなということをお願いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(早川彰一議員) 10番、辻信行議員。   〔10番(辻信行議員)登壇〕 ◆10番(辻信行議員) 会派互鈴の辻信行でございます。 通告に従いまして、質問をいたします。よろしくお願いいたします。 平成7年に太平寺堀内間が県道高尾堀内線の部分間で開通しました。太平寺堀内間にあります林口用水にかかっている堀の内橋に中川洋作のモニュメント「成長」が設置されています。銘板に「序章 アメリカ大陸のインディオは、日本人と同じ蒙古系と言われ、彼らの文化や芸術は、我々にとって親しみのあるものが多くあります。その一つに、メキシコユカタン半島のジャングルに潜むマヤ族の水神「チャック」も私たちに優しく自然の神秘を語りかけてくれます。このチャックをイメージした作品が「成長」と命名されたのも、豊かな水の恵みや自然に囲まれた生命を持つものすべてが生き生きと育ってゆく、そんな町づくりの象徴として見て頂ければ幸いに思います」と明記されています。これからも豊かな水の恵みや自然に囲まれて、生き生きと育っていく野々市市の象徴であり続けていくことと思います。 さて、今回示された第一次総合計画後期基本計画にも示されています便利で快適な道路網整備の基本方針では、「市民の安全な生活環境を整え、また交通量の増大による交通渋滞の緩和など交通の円滑化を図るため、便利で快適な道路網の整備を推進します」と明記されています。 現在、高尾堀内線西部中央土地区画整理事業に伴い、新たに高尾郷線として総延長4キロが整備をされます。また同様に、中林土地区画整理事業により、四十万末松線も完成となれば、この2つの路線は国道8号に接続し、本市における東西交通の利便性が増し、近隣市への広域交流もますます盛んになるものと期待されます。 しかし、一方では、二路線の交通量がふえ、金沢外環状道路山側幹線と国道157号を結んでいる既存の堀内上林線交通量増加が予想されます。本市には現在、南北に3本の路線が通っており、東側には県道野々市鶴来線、中央には歩道も整備された本町新庄線、そして西側には今後交通量増加が見込まれます堀内上林線があります。 この堀内上林線は、整備率40%にも満たない路線であり、明倫高校や県立大学の生徒学生も利用しており、下林西交差点以南には歩道が整備されていない状況で、今後の交通量増加による交通渋滞はもとより、交通事故も大変懸念されます。この堀内上林線の早期完成が大変重要と考えますが、今後の整備計画についてお尋ねをいたします。 ○議長(早川彰一議員) 小山産業建設部長。   〔産業建設部長(小山滋君)登壇〕 ◎産業建設部長(小山滋君) 都市計画道路堀内上林線は、国道157号線の堀内北交差点から加賀産業開発道路の上林交差点までの総延長約3.6キロメートルの本市を縦断する重要な幹線道路であり、平成27年10月に都市計画決定の変更を行っております。 この路線は、中林土地区画整理事業による区画整理区域内の整備と区域外の市の事業の2つの事業で整備を行うこととなりますが、まずは土地区画整理事業での工事着手を平成30年度に予定しております。 また、区画整理区域外の整備につきましては、本市の重要な幹線道路でありますことから、順次、土地区画整理事業との調整を図りながら整備を行っていきたいと考えております。 ○議長(早川彰一議員) 辻議員。 ◆10番(辻信行議員) どうも答弁ありがとうございます。 今現在、下林西交差点から県立明和特別支援学校のあります県道額谷三浦線ですか、そこまでの工事は中林の区画とまた違った市単独でございましょうけれども、ぜひ、その下林西交差点から明和特別支援学校のある県道額谷三浦線まで早期に着工をしていただければと思っております。よろしくお願いいたします。 それでは、次の質問に移ります。 今年3月に待望の加賀・富樫氏の物語『八曜の剣』が発刊されました。平成25年からの構想が実り、子どもたちにも読みやすい漫画本になったと思います。そして、巻末に掲載の富樫氏500年のあゆみ、富樫史料研究会による都道府県別富樫姓調査結果、富樫氏史跡めぐり、富樫氏系図、富樫氏の年表表は、とても貴重な資料であると感じています。しかし、一般的なB6サイズでは全体的に表記が小さく、富樫氏史跡めぐりでは写真や説明文字も小さく、モノトーンで読みづらく思います。 また、市制施行記念本『ののいち歴史探訪』はカラー版ですが、ガイドブックとして携行も考えていることから、写真も小さく載っています。 そこで、私の思いでありますが、『ののいち歴史探訪』を再編して、漫画本『八曜の剣』巻末の富樫氏史跡めぐりなどの資料をカラー版にして加え、B5サイズくらいの見やすい新たな野々市の歴史読本の発行を考えてはどうでしょうか。 また、後期基本計画にある「ふるさと野々市」に対する愛着や誇りを高めた移住促進のためにも、本市に移住してきた方には一部進呈をしてはどうでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 平成23年11月11日市制施行を記念して刊行いたしました『ののいち歴史探訪』や、お話にございます本年3月に刊行をいたしました『八曜の剣 加賀・富樫氏の物語』は、市民の皆様がお求めやすいように、現在、市役所や市内の一部書店にて販売をいたしております。 また、『ののいち歴史探訪』につきましては、市ホームページ上の「野々市デジタル資料館」においてもごらんいただけるようになっております。 このほかにも郷土のことを広く知っていただくため、『図説 野々市町の歴史』や『野々市町史』などを発行しており、市民の皆様にごらんいただいております。 このように、数々の書籍を発行しておりますが、今後はこれらの書籍をいかに活用していくかが大切であると考えております。活用や発信の仕方については、いろいろとこれからも検討をしてまいりたい、そのように思っております。 いずれにいたしましても、市民の皆様が地域に対する思いを深めていただきますよう、市の歴史文化の発信に努めていきたいと思っております。 ○議長(早川彰一議員) 辻議員。 ◆10番(辻信行議員) 私も本屋さんへ二、三軒回ってみましたけれども、『八曜の剣』は、ある本屋さんは10部入れたけど、5部売れて、5部残っておるという本屋さんもありましたし、もう1軒の本屋さんは20部ほど積み上げてあって、そこそこ売れてますよというお話がございました。 この大きな期待というか、何年か前から漫画本を制作するという企画がありまして、ことしの春に発行されたんですけれども、本当に一般の人でこの『八曜の剣』を買おうかなと、定価700円ですけれども買おうかなと思う人は、本当に野々市の歴史なり、野々市に愛着のあるといいますか、本当にそういう人でないとこの700円の本になかなか手が出ないと思うんです。 そして、内容としては漫画本ですし、漫画そのもののストーリーはさておきまして、その巻末についているこの資料というのは、本当に何年も前からつくっていただいた、本当に貴重な富樫氏500年の資料だと思います。全国的にその富樫の姓のあるところを調査して全国一覧表も出ていますし、富樫家の系図ですね。家国から最後の自害するまでのずっとの系統も出て、本当に貴重な資料だと私は思っておりますので、ぜひこれを『ののいち歴史探訪』と合作したような形で、軽い読本。野々市には防災の読本もありますよね。非常防災という感じの、そういった感じにして、ぜひ漫画本というよりも、その資料のほうを一般市民、野々市に入ってきて移住してきた方には、ぜひ一部進呈をいただいて、何かの参考にしていただけるような形にしていただきたいなと強く思っております。よろしくお願いいたしたいと思います。 次に、本市の文化財や史跡を紹介するウエブサイト「野々市デジタル資料館」では、海外からの観光客にわかりやすいように『ののいち歴史探訪』をもとに、外国語版製作を昨年行ってきましたが、その評価、効果はいかがでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 「野々市デジタル資料館」の外国語版は、平成28年3月に公開をいたしました。野々市市を海外に広く発信して観光客の誘客を図ることを目的に、まち・ひと・しごと創生事業を活用し、実施したものであります。 この外国語版は、市内の史跡や文化財巡りのガイドブックである『ののいち歴史探訪』の項目を要約して、英語を初め、中国語、朝鮮語に翻訳したものであります。 「野々市デジタル資料館」外国語版の海外からのアクセス数は、4月から8月末にかけてイギリス、韓国を初め431件ありました。4月以降、重要文化財喜多家住宅に海外から10名ほどの見学者が来られたことをお聞きいたしておりまして、これも外国語版の効果だと考えておりますが、さらに多くの外国の皆様が野々市市を訪れることを期待いたしております。 外国語版の発信によって、海外の方々がスマートフォンやタブレットを利用して野々市市の情報や魅力を手軽に得られることはとても有意義なことであり、外国語版のさらなる改良や充実に努めて、野々市市を大きくアピールしてまいりたいと思っております。 ○議長(早川彰一議員) 辻議員。 ◆10番(辻信行議員) ぜひこれからも海外の方にそういった野々市のまちを知っていただけるような、この外国版が大いに利用されることをご期待しておりますし、着実にこの効果が出ているように思っております。ありがとうございました。 次の質問に移ります。 昨年10月に野々市市体育施設整備基本計画が公表されました。計画の位置づけは、野々市第一次総合計画に基づき策定された第二次野々市市教育ユニバーサルプランを踏まえ、本市におけるスポーツ施設に関する基本的かつ総合的な計画とし、「中央公園の拡張計画と整合を図り、制定することとします」とありますが、後期基本計画にどのような位置づけで反映されたものになるのでしょうか。 また、今後の計画、方向性をお伺いいたします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 野々市市体育施設整備基本計画は、市第一次総合計画に基づき策定された第二次野々市市教育ユニバーサルプランを踏まえて策定されたものであります。 この計画の理念は、後期基本計画においてスポーツ団体の育成の施策の中に引き継がれており、中央公園拡張計画についても同じく、憩いと安心に満ちた緑の空間づくりの施策の中にそれぞれ引き継がれております。 中央公園内にある体育施設については、公園拡張の基本構想との整合を図り、整備のあり方を検討してまいりたいと考えております。 また、その他の体育施設については、公共施設等総合管理計画の方針を踏まえて検討してまいりたいと思っております。 ○議長(早川彰一議員) 辻議員。 ◆10番(辻信行議員) ありがとうございました。 以上で私の質問を終わります。      ----------------------------- △休憩 ○議長(早川彰一議員) 暫時休憩します。再開は午前10時40分とします。  午前10時23分休憩      ----------------------------- △再開   午前10時40分再開 ○議長(早川彰一議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ----------------------------- △一般質問(続) ○議長(早川彰一議員) 7番、中村義彦議員。   〔7番(中村義彦議員)登壇〕 ◆7番(中村義彦議員) おはようございます。中村義彦です。 通告に従い、一般質問を行います。 このたびの一般質問の大きなテーマは、野々市版コンパクトシティ関連における内容を以前の私の一般質問の市長答弁と照らし合わせて、その後の進捗状況などを質問させていただきたいと思います。 粟市長は、2016年2月12日に茂木俊輔氏のインタビューにおいて、市の将来像について野々市版コンパクトシティという表現で語っておられました。また、その核となるのが現在進められている野々市中央地区整備事業であり、そのコンセプトは物や人が集まりにぎわいの生まれる場所、つまり「市」にこだわっているとおしゃっていました。私もそのとおりだというふうに思います。 私の市政に対する思いは、まさに目指せ日本一のコンパクトシティののいちです。既に人口密度が高く拠点施設が集約されている野々市市はコンパクトシティの要素を持っており、幾つかの問題点を解消することによってすばらしいコンパクトシティを形成することができると思います。 コンパクトシティの発想には、コミュニティの再生を行い、住みよいまちづくりを進め、公共交通の充実や自転車などにスポットを当てている公共交通指向型開発が必要であります。 それでは、1つ目の質問をさせていただきます。 以前、国指定重要文化財喜多家住宅のある旧北国街道周辺の重要伝統的建造物保存地区指定を目指し、文化庁が調査したところ、現時点での指定は難しいとの見解でございました。 そこで、私の政務活動での視察調査を通じて、歴史まちづくり法、正式名称、地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律の存在を知り、この法律による指定を受け、旧北国街道周辺の歴史的建造物の復元などの歴史的資産を活用したまちづくりを積極的に行い、社会資本整備総合交付金の都市再生整備計画事業、旧のまちづくり交付金などを活用して、具体的には景観を守るための空きビル・空き家などの対策や、旧北国街道沿いの無電柱未整備区間の整備促進、古民家の保存復元、また特に歴史まちづくり法の大きな特長は、地域の歴史と伝統を反映した人々の活動や営みも歴史的風致を維持する上で重要と定義しております。旧北国街道周辺では、今も獅子舞、野菜みこし、野々市じょんがら踊りや、各地域のじょんがら踊り、虫送りなどの伝統的行事が行われており、その維持促進を図り、コミュニティの再生を行い、観光資源としての活用をしてはどうかと思いますが、市長の考えをお聞かせください。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 旧北国街道周辺における歴史的建造物や歴史的資産を活用した「まちづくり」についてのご提案、お話をいただきました。 まず、この歴史まちづくり法の活用につきましては、まず歴史文化構想の策定や歴史的風致維持向上計画の作成を行い、国の認定を受ける必要がございます。この計画が認定されれば都市再生整備計画事業の対象事業となり、交付金を受けることができます。 議員が具体的に述べておられます旧北国街道周辺における歴史的景観の維持につながる空きビル・空き家対策、無電柱未整備区間の整備促進、古民家の保存復元を初め、獅子舞、野菜みこしなどの地域の伝統行事の維持促進など、まちづくりの手法についてはこれら国の制度をどのような形で活用できるか、今後しっかり検討してまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、これらの事業の活用につきましては、以前から申し上げておりますけれども、旧北国街道沿いや地域の住民の皆様が歴史的環境の保存と再生が必要である、そういった認識を持っていただくことが何よりも重要だというふうに考えております。議員のご質問もそうでありますし、また地域の住民の皆さんも、私はその思いということが年々高まってきていらっしゃるというふうにも感じておりまして、皆さんのその熱い思いということが、結果として今整備を行っておりますけれども、中央地区の整備事業でありますとか、さまざまな施策につながってきている、そんなふうにも感じております。また同時に、そういう中で皆さんに地域のいろいろなまた新たなイベント、こんなことにも積極的に企画もいただいて、実行もしていただいているところでございまして、そういう思いを持ち続けていただいて、地域の発展に向けたいろいろなことについて市民の皆さんがみずから考えて、みずから行動をしていただく、こんなことをこれからも続けていっていただきたい、そんなふうに思いますし、そういう思いが結果としてこういった国が認定する事業の活用へとつながる道ではなかろうか、そんなふうにも思っておりますので、今後とものご支援、ご協力もお願いを申し上げて、そういった考え方でこれから取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ○議長(早川彰一議員) 中村議員。 ◆7番(中村義彦議員) 市長、以前にもそのようなご答弁いただいたように私は記憶いたしております。もちろん、その地域の皆さんの自主的な、そういう機運の高まりというのも大変重要だとは思います。 ただ、以前の答弁の中で市長が、ぜひ市のほうとしても議論の場と申しますか、その話し合いの場は市のほうでもしっかりと設けていきたいというご答弁をされておりました。なかなかそのテーブルに着くという、議論は皆さん恐らくそのテーブルに着くことによっていろんな議論は生まれるとは思いますが、そのテーブルをつくるというか、その議論の場を設定するのは、私はやはり市ではないのかなというふうに思いますし。 私、この一般質問は今回初めてでなくて、4回目ぐらいになると思います。そして、その中で一つ一つ、一歩一歩前へ進むために、私も粘り強くこの問題について質問させていただいております。 そして、ぜひ協議会とか、以前、旧北国街道の街道の整備において、整備の協議会か何かがあったように私は記憶いたしております。私も若かりしころ、そのワーキングチームにも参加させていただいておりまして、その上で今の旧北国街道の無電柱の事業ができたのかなというふうに思いますし、そのときのお話ではまだ旧の2丁目、1丁目のほうにもその整備が進んでいくというふうにお聞きいたしておりました。そういった点でも、やはりこれで何年もこのテーマで質問させていただいておるんですが、正直言って前へ進んでないのが現状かなというふうに思います。 そして、この歴史まちづくり法というのは、市全体の、例えば計画、歴史的風致の維持管理の計画を立てて、そして申請をされて認定を受けるという、これは手順、私も存じておりますし、その上で歴史的風致維持向上協議会とか、NPOとか、多様な主体の連携のもと、施策を推進、例えば歴史的風致維持向上支援法人とか、いろいろな法人もつくる必要もあるのかなというふうに思います。 それにしても、何とか時間がやはりどうしてもかかるので、この景観というのはもう日に日に危機感を覚えておりますし、景観が維持できるのは時間がたてばたつほど難しくなるというふうに私は思っております。 そこでひとつ、市長のほうで何かそういった土台づくりというか、協議の場づくりをご提案していただけないものかなというふうに思いますが、どんなもんでしょうか、ひとつよろしくお願いいたします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 行政の側からの働きかけあるいは地元の皆さんからの動向、こういった組織をつくるにはいろんな方向からのお話が私は必要であろうというふうに思っておりまして。市では連合町内会の皆さんや、あるいは経済団体や、さまざまなまた組織団体もございまして、それぞれに地域のために頑張ってご活躍もいただいておるわけでございまして、具体にそういう皆さんともご相談をさせていただきながら、必要な組織というものを検討してまいりたいと、そんなふうに思っておりますので、どうぞそういう点につきましてはまたご支援、ご協力をお願いしたいというふうに思っております。 ○議長(早川彰一議員) 中村議員。 ◆7番(中村義彦議員) 広島県の竹原市の例なんかで言いますと、酒蔵の保存修理なんかもこの歴まち法で整備されたという例がございます。いろんな使い勝手は、私はいろいろ調べさせていただいた上で、当市にとってもいろんな意味では使いでのある法律であるような気もいたしております。 やはりでも、それにおいても、市が認定歴史的風致維持向上計画というものを立てないと前に進みません。この歴まち法を適用するかしないかはあれですが、歴史的風致維持向上計画、この計画を立ててチャレンジをされればどうかなというふうに思いますが。少なくともチャレンジして、その上でご判断いただくのも一つの考え方ではないかというふうに思いますが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 先ほど申し上げましたけれども、歴史まちづくり法の活用について、歴史文化構想あるいはお話しの歴史的風致維持向上計画、これの作成を行う必要というのが出てまいります。いずれにいたしましても、この対象とする範囲ということも含めて、非常にこれから私どもいろいろ検討、研究をしなければならないことがたくさんあるなというふうに実は感じてございまして、私どもはこれが活用できるかというようなことを前提に研究をさせていただきたいというふうに思っております。 繰り返しになりますけれども、やはり地元の皆さんがどういう思いで、どういうまちをこれからつくっていくか。やっぱりそういうことが私は基本的には大事なことだろうというふうに考えておりますので、またいろいろと皆さんのご意見もお伺いをする、そういう機会ということを考えて議論を深めてまいりたいなと、そんなふうに思ってございます。 ○議長(早川彰一議員) 中村議員。 ◆7番(中村義彦議員) 今の市長答弁、私は私なりにちょっと判断させていただいて、まずその入り口に立つか立たないかを検討しようというふうに私は解釈させていただきました。 それと、先ほどもお願いした、地域の皆様及び野々市市には観光協会もできましたし、まさにこの北国街道の整備ということは観光にも深く結びつく案件だというふうに思います。そういった点で、各種団体の方々もいろんな考え方、ご意見をお持ちだというふうに思いますので、ぜひその協議のテーブル、土俵づくりをぜひ早急に市長サイドというか、市サイドでぜひつくり上げていただいて、そこからの第一歩ということで、歴まち法も含めてご検討いただければというふうに思いますので、ひとつよろしくお願い申し上げます。 それでは、次の質問に移ります。 コンパクトシティの重要案件である公共交通機関の充実についてお聞きいたします。 我が市にはコミュニティバスののっティとシャトルバスのんキーが運行されています。そこで、よく市民の皆さんからのっティの反対回りのルートの要望をお聞きいたします。もしこの反対ルートを導入すれば、現在の経費の倍はかかるのかなというふうに思いますし、現実的には今すぐはなかなか難しい問題だというふうには、私自身も認識はいたしております。 しかし、市長がおっしゃる野々市版コンパクトシティの実現に向けては、将来必ず検討をしていかなければいけないというふうに私は考えておりますので、その辺も今後議論をしていっていただきたいなというふうに思います。 そこで、以前も質問いたしました料金体系について、再度お尋ね申し上げます。 のっティは市内一律100円で、乗りかえの場合、200円になり、その点ではのんキーとの整合性はとれているのかなというふうには思っております。 そこで、以前、市長の答弁の中で、年間フリーパス券、定期券、そのときは子ども料金、学割などというお話はなかったかなというふうに思いますが、各種サービス料金体系について、議論を進めるというご回答というか、お話であったように思いますが、どの程度議論が進んでいるのかなというふうに思います。 白山市のコミュニティバスは、前にもお話ししたように、定期券、年間フリーパス券も用意されているというふうにお聞きしております。そういった点では、ぜひその辺の進捗状況というか、議論の状況をお聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(早川彰一議員) 山崎企画振興部長。   〔企画振興部長(山崎由治君)登壇〕 ◎企画振興部長(山崎由治君) コミュニティバス「のっティ」や、シャトルバス「のんキー」を通勤や通学など多くの方にご利用いただいております。特に雨天時や積雪時の利用が大幅にふえていることから、不定期に利用されている方が多い傾向にあります。 そうしたことから、これまで回数券の割引率の拡大やシャトルバス「のんキー」との共通回数券化など、回数券による利便性の向上を図ってまいりました。 定期券の導入につきましては、昨年10月に利用頻度の高い方を対象に実施したヒアリング調査の結果において、月3,000円以上で定期券を利用したいと回答された方は14.2%と少数であったことから、今のところ導入する予定はございません。 また、一日乗車券につきましては、昨年、議員ご提案の椿まつり期間中や、8月のお盆時期に試行的に実施しております。さらに、北国街道野々市の市と野々市シャルソンが開催されます来月9日にも一日乗車券の取り扱いを行うこととしております。 議員ご質問の定期券の導入や割引料金体系などの各種サービスにつきましては、今後も一日乗車券の試行や必要に応じて利用者ヒアリング等を実施し、利用者ニーズを把握していく中で、引き続き地域公共交通協議会において検討してまいりたいと考えております。 ○議長(早川彰一議員) 中村議員。 ◆7番(中村義彦議員) 今の山崎部長のご答弁で、不定期な乗車客が今のところ多いというお話でございました。私に言わせていただければ、逆に定期的に使うメリットがないのかなというふうにも思います。それと、今現在使っている乗客にお聞きするのも当然重要ではございますが、逆に言えば、市民に対して定期券を導入した場合に、利用する気持ちがあるかどうかとか、いろんなアンケートをとることも重要ではないかなというふうに思います。定期券の発行を行えば定期的にご利用が、そういう乗客の利用がふえるということも私は一方では考えられるんではないかなというふうに思います。 白山市の場合は、例えば高齢者の免許を自主返納の場合、前回もお話ししましたが、1年間フリーパス、以前のデータですが、2万4,000円の1年間フリーパス券をその高齢者の運転免許返納の支援として1年間無料パスをお上げするというようなサービスも行っているというふうにお聞きしております。 今、最後のほうに山崎部長がおっしゃっていたように、検討は今後も続けるということなので、できればそのアンケート等はのっティの利用者ばっかりではなく、今現在利用してない人にどう利用していただくかということを考えていくのも重要なんではないかなというふうに私は思いますので、その辺のアンケートの実施、そしてその上でのご検討、ぜひお願いを申し上げたいというふうに思いますので、今後とも引き続きご検討ください。 それでは、続いて同じく公共交通機関の充実についてです。 8月9日に金沢市議会連携中枢都市圏都市交通特別委員会と野々市市議会総務産業常任委員会との意見交換会が野々市市役所で開催をされました。私も参加をして意見を述べさせていただきました。新幹線開業における2次交通の充実の必要性の認識においては、金沢市議会とも一致した考えでございます。今後、県下全域において、各市町で連携を強め、議会同士による話し合いも必要になるかと思います。 そこで、以前、私の一般質問での北陸鉄道石川線の西金沢駅からの北陸本線への相互乗り入れについて、市長答弁で、相互乗り入れの有無を協議できるよう働きかけたいというふうに市長はおっしゃっておりました。 9月4日の新聞報道によりますと、在来線乗継割引支援に対して国土交通省への2017年度の予算要求はゼロ回答というふうに書いてございました。国の在来線などの二次交通に対する支援は大変厳しいものがあるということは私も認識はいたしておりますが、このままの石川線においては形態を続けていってもなかなか利用促進というのは図られていくとは思いません。また、将来における存続をも危ぶまれる危機感を持っております。開通から100年の歴史のある石川線、先人のつくってくれた資産をこれからも有効に利用するためにも、今議論する時期ではないでしょうか。もし差し支えなければ、現在の協議の状況及び今後の市長の思いもお聞かせください。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 以前にもお答えをさせていただいたかとも思いますけれども、お話しの北陸鉄道石川線とJR北陸本線との西金沢駅での相互車両乗り入れにつきましては、いろいろ関係の皆様と意見交換等をさせていただく中で、これは物理的に大変厳しいというお話を事業者の側からも実は伺っておるところでございます。 一方、乗りかえ利用者の利便性を図るという観点から申し上げると、例えば乗りかえを考慮したダイヤ改正でありますとか、新西金沢駅からJR西金沢駅までの通路に新たに屋根が設置をされたというようなこと、こんなことも含めて、この利用者の利便性の向上を図り、利用者の利用率の向上と申しますか、利用者の増加に努めていく。基本的にはそういうことが今の考え方ではなかろうかなというふうに感じてございます。 そういう点も踏まえて、具体には、石川中央都市圏における協議、こういったことの中でこの問題、課題ということについてその方向性や取り組みということをお互いに確認をしながら進めていく必要があろうかというふうに思っておりまして、その協議の状況ということで申し上げますと、平成28年度は金沢市が連携市町個々の、例えば話はコミュニティバスのほうになりますが、広域交通ということで申し上げるとコミュニティバスの延伸による金沢市内への乗り入れに関する可能性調査とパーク・アンド・ライドの適地調査を行うこととしております。 また、先ほどお話にもございましたが、石川中央都市圏では公共交通機関について議員の皆様の間での意見交換もなされている、そうお聞きをいたしております。 本市といたしましても、公共交通機関の充実、これは大変重要なことでありますし、そのことについては、特に野々市のほうからもしっかり話を提起をさせていただきたいというふうに思っておりまして、今後も議員の皆様からのご意見をお聞きしながら、中央都市圏での協議を初めとして、それぞれ金沢市や白山市あるいは鉄道事業者と引き続いて協議を進めてまいりたい、そんなふうに思ってございます。 また、北陸鉄道石川線が将来にわたって地域の足として愛され続けられるように、いろんな観点から私は考えていくということが大事というふうに思っておりまして、安全輸送のための支援、また利用者の利便性の向上、そういうことをしっかりと働きかけることもしながら、みんなで利用促進に努めてまいりたい、そんなふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(早川彰一議員) 中村議員。 ◆7番(中村義彦議員) 今のこの石川線の相互乗り入れという問題は、当市だけで解決のつく問題ではございません。私の個人的な見解という形でお話をさせていただければ、新幹線が福井のほうにも延びていき、在来線が今のIRいしかわに恐らく成りかわっていくのかなというふうに私は感じておりますし、恐らくそうなるというふうに思っております。 じゃ、その中で、IRいしかわ鉄道はまさに石川県の二次交通を担う中心的な立場というふうに私は捉えておりますし、これは当然、県のほうの考え方や、各市町の考え方も一致しなければなかなか難しいですし、事業者の方々のご理解もなければ難しいんですが、石川県全体の鉄道網をIRいしかわが全部担っていく。そして、IRいしかわでのと鉄道もJR七尾線も浅野川線も石川線も、そしてもちろん今の北陸本線も全部担っていくことによって、新駅をつくったり、そういう利便性を図り、そして本当の意味で県全域で鉄道網というものをしっかりと張りめぐらすことによって二次交通が充実するんではないかなというふうに、これはあくまでも私の個人的な見解ではございますが、そのようなことも感じてはおります。 私も政治家の端くれでございますので、何とかそういった夢も不可能なのかな、可能にならないのかなということを思いながら、同僚議員や沿線の議員の方々、また各種団体の方々ともいろんな議論を交わしながら、今後もこの思いを持ち続けていきたいなというふうに思っておりますので、また市長もご理解をいただければというふうに思います。 それでは、次の質問に移ります。 2014年12月の定例会の私の一般質問で、じょんからまつりの開催場所の移転問題を質問させていただきました。また、ことしの本定例会において野々市小学校の増築案件が提出され、図面によりますと従来の祭り会場の一部が含まれております。祭りの内容も含め、考える時期に来ているのかなというふうにも思っております。 また、現在計画の進んでいる中央地区整備事業のにぎわい交流ゾーンにおける整備の完成が平成31年3月31日の予定と聞いております。にぎわい創出を目的に整備を行う事業の場所への移転も十分考えられるのではないでしょうか。 あれだけの規模のお祭りですので、移転となれば二、三年の準備期間も必要になるかなというふうに思いますし、そういったタイムスケジュールも考えますと、まさにちょうどその時期に差しかかるのかなというふうにも思っております。 その間の期間中は現在地でいろいろ工夫をして開催はしていただいて、私はにぎわい交流ゾーンのオープニング後の8月にぜひじょんからまつりをにぎわい交流ゾーンのほうでやっていただければなというふうに考えております。 もともと現在地は小学校の敷地内でもございまして、飲酒、喫煙のことも考えますと決して現在の場所が最適であるとは言えないとは思います。3年後のにぎわい交流ゾーン施設の完成後の交流人口の拡大においても、まさにソフト面での目玉にもなると思いますが、どうでしょうか。 もちろん、じょんからまつりの実行委員会での議論が最優先だとは思いますが、しかし、この問題においては市長の政治的な判断が大きな影響を持ちます。ただいまの提案について、市長の見解をお聞かせください。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 本市の夏を彩るじょんからまつりは、7月30日、31日、ことしはこの2日間にわたって盛大に開催をされました。今のような祭りの形式、これは市の商工会の皆さんと協働してと申しますか、一緒に実行委員会をつくって開催をし、35回目ということであったというふうに思います。 そして、スタートはそういう形でのじょんからまつりということでありますけれども、年々市民の皆様がさまざまなアイデアを出し合ったり、あるいは子どもからお年寄りの皆様がみんなで楽しめる祭りになるように、市民の皆さんがいろんな思いをこのじょんからまつりに発していただいて、さらに行動もしていただいて、私は結果として今のこの野々市じょんからまつりというのは市民協働の象徴である、そんなふうに感じております。 また、今申し上げましたが、平成2年にこの実は旧野々市町の役場周辺から今の文化会館周辺に会場を変更してからは、27年の長きにわたって現在の場所で開催をいたしております。ある意味、27年間、今の場所でこの野々市じょんからまつりを継続してやってきたということについて、市民の皆様を初め、市の内外の方々にも広く定着をしておるんではないか、そんな思いも実はございます。 議員のご指摘にございます野々市小学校の今増築を計画をいたしておりますけれども、祭り会場の飲食テナントが集まっている場所をこれは予定をしておるわけでありますが、増築校舎の1階部分をピロティ化することや、学校を囲んでいるフェンスを取り外し可能なものにするなど、祭り会場として一体的な利用ができるような工夫もしているところでございます。 そういう状況も踏まえて、私の個人的な思いに至るかもわかりませんが、祭りの将来ということ、あるいは祭りの将来の発展形ということを考えていく中で、例えば場所について二者択一で考えるということよりも、まずはこの祭り自身をどういうふうに発展、拡大をしていくか。そんなことをまずは基本に考える中で、申し上げたように、もちろん市民協働の象徴であるというふうに感じておりますこのじょんからまつりでありますので、会場ということについてはもちろん実行委員会での決定ということになろうかというふうに思いますが、広くやはり市民の皆様の思いということもしっかり受けとめさせていただいて、これからのじょんからまつりの方向性、こんなことをみんなで議論をしていけるようにしたいな、そんなふうに今思ってございます。 ○議長(早川彰一議員) 中村議員。 ◆7番(中村義彦議員) 以前の平成26年12月の定例会の市長の答弁で、各部会及びその他のご意見等を踏まえて、中央地区整備事業の進捗もあわせて十分な検討を経て決定をされていくものというふうに考えているというご答弁をいただいております。 まさにまだ時間的には、私が先ほど提案をさせていただいた場所的な問題、またその場所というか、今言うエリアとして祭りを開催するという方法もあるのかなというふうにも思います。 ですから、そういった面では、逆に発展的なじょんからまつりというものを考えていったときに、その中央地区整備事業の完成も踏まえて、今のじょんからまつりをより発展させるという意味で、あちらのほうにまで何か延ばせるということも考えられるのではないかなというふうに思いますので、これは本当にまさに実行委員会と関係各位とご相談をいただかなければいけない問題だとは思いますが、せっかく本当に立派な中央地区の整備事業が完成をされるので、それにも何かの、じょんからまつりに限らず、ソフト面でのいろんなエネルギーの注入といいますか、そういったものも大変重要になってくると思いますし、また当然市民のほうからもその地域を盛り上げるためにいろいろな施策というか、市民の活動も必要になろうかなというふうに思います。 私、ことしですか、ことしと昨年、何年かにわたって全国の横丁という屋台村なんかを視察させていただいています。何とか中央地区で商工会にもいろいろ働きかけたり、いろいろ地域の有志の方にもご相談をさせていただいておりまして、そういった屋台村、それはまさに市民サイドで何かそういう飲食街の若い人の起業の促進も含めて行えればなというふうにも考えております。そういった面では、当然、我々も一市民として十分にその辺の協力はしていく所存でございますので、どうぞこの祭り会場においては幅広い見地で、そして本当にすばらしい、発展的、進歩していかないとお祭りというのはやっぱり飽きも出てきますし、進歩していくべきだというふうに思います。でも、環境がやはりそういうふうに中央地区が整備されれば、周りの環境が変わってくるわけですから、そうなれば当然、そういった環境に対応した祭りの姿というものも生まれてくるのかなというふうに思いますから、その辺もまず今後の検討材料として市長にも、また実行委員会のほうにもしっかりとご検討をお願いしたいというふうに思います。 それでは、最後の質問に移ります。 旧北国街道沿いにある本町児童館について質問をいたします。 本町児童館のある場所は、最初野々市町役場があった、野々市村の村役場なのかもしれませんが、あった場所でございまして、ある意味、野々市の発祥の地でもございます。新中央公民館に今の本町児童館を新しく整備する上で組み込むことができれば、新中央公民館のほうの集客の向上にもなりますし、今後、先ほどから質問をさせていただいている北国街道沿いの整備においても立地的に大変よい土地でもございます。有効な活用が可能だというふうに私は思いますが、市長は、今の私の提案についてどのようにお考えでしょうか、お聞かせ願えますか。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 現在進めております野々市中央地区整備事業では、お話しの本町児童館の移転や、あるいは中央公民館に併設をするということを考えた計画にはなっておりません。ただ、児童福祉施設としての児童館を設けるということは考えておりませんけれども、新たな中央公民館には機能的にと申しますか、子どもたちを含め、多様な世代の方々が利用しやすい施設としてぜひ考えていきたい、そんな思いでございます。 具体の本町児童館の場所といいますか、につきましては、今年度中に公共施設等総合管理計画、これを策定する今作業を進めておりまして、その後にその基本方針に基づいて策定をいたします個別施設計画、この中で本町児童館も含めた市の公共施設のあり方について方向性を示してまいりたいというふうに考えておりまして、今議員ご提案の件も踏まえて検討をいたしたい、そのように思っております。 ○議長(早川彰一議員) 中村議員。 ◆7番(中村義彦議員) 新しい中央地区整備事業の特に公民館部分は、市が直営というふうにお聞きいたしております。PFIの事業であれば、なかなか事業者の意向及びそういうものも絡まってなかなか計画変更というのは難しいのかなというふうには思いますが、市の単独の運営ということであれば、もちろん担当課は恐らく違うとは思いますが、本町児童館のほうは福祉課のほうに所管されるのかと思いますし、中央公民館のほうは教育関係というふうに認識はいたしておりますが、そういった各部局間の隔たりも越えた上で、新しく本当に使いでのいいものをつくる、それによって中央公民館にはある程度人的な配置も恐らくされておると思いますので、今単独で北国街道沿いにある本町児童館を運営するよりも効率はよくなるのかなというふうにも可能性としてはあるように私は思います。 そこで、公共施設のあり方を今検討されるというお話でございますから、ぜひその辺も、この計画が完成した後じゃ遅いので、完成する前に、可能性としては十分に市単独の公民館の運営ですからできるのかなというふうには思いますので、ぜひその辺をご期待を申し上げたいというふうに思います。 本日の私の質問の全般として、じょんからまつりの件であったり、北国街道の件、いろいろご質問をさせてもらいました。コンパクトシティの件もお話をさせていただきました。 じょんからまつりにおいては、私も商工会の青年部におりまして、深くその祭りにも携わった経験がございます。じょんからまつりは新しいそういったフェスティバル的な要素と、そして昔ながらのじょんから踊り、輪踊りを主体とした踊りも組み込まれた、新旧取りまぜた本当にいいお祭りだというふうに思います。そして、そういったものも市の一つの大きな財産でございます。 最後に、まさに昔は歩いて暮らしをしておりました。近所でほとんどの買い物ができ、そして多くのコミュニティが存在をし、地域の結束も強かったように思います。コンパクトシティの考え方のヒントは、昔の生活形態に戻るような、そういった部分も一つあるのかなというふうに思います。古きよき生活をいかに現在の生活と融合させるかがコンパクトシティの鍵ではないかというふうに思います。 きょうの一般質問の中で各種の提案、ハードルは高いとは思いますが、その高いハードルを越えることがまさに政治だというふうに思います。粟市長の政治家としての市政運営に大いに期待をして、私の一般質問を終わります。 ありがとうございました。      ----------------------------- △休憩 ○議長(早川彰一議員) 暫時休憩します。再開は午後1時ちょうどとします。  午前11時28分休憩      ----------------------------- △再開   午後1時00分再開 ○議長(早川彰一議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ----------------------------- △一般質問(続) ○議長(早川彰一議員) 5番、宮前一夫議員。   〔5番(宮前一夫議員)登壇〕 ◆5番(宮前一夫議員) 会派、市政議員会の宮前一夫でございます。よろしくお願いいたします。この平成28年9月定例会におきまして、質問の機会をいただき、まことにありがとうございます。 通告に従い、以下質問をさせていただきます。 これまで35回の開催を重ねてきた野々市じょんからまつり。9月6日開催の議会第1日目、市長の議案説明の冒頭においても、市の商工会青年部を中心とする実行委員会の皆様が2日間にわたるじょんからまつりをさらに盛り上げるための趣向を凝らした楽しい企画を手づくりで考案し、より多くの皆様にご来場いただけるようとの説明がありました。また、企画内容においても、今年度新たに中学生以上を対象とした「大人のじょん走中」の実施や、手軽な仮装で参加できる「じょん仮装カーニバル」においても、会場には大きな歓声と笑顔に包まれましたとのご説明がありました。 さらに、まさに今は地方創生の時代と言われており、本市のののいち創生総合戦略においても、「選ばれる“まち”をめざして」を基本目標としており、「自分たちが手作りで良いまちを創る」「自分たちで楽しめるまちを創る」、じょんからまつりはそうした市民の皆様の市民協働の思いの象徴であると思っているとのとらえ方でした。 これにつきましては、先ほど午前中の答弁におかれましても、市長のほうからも重ねてお話しされた部分だと思います。 実際、今年のじょんからまつりにおいても、延べ3万人余りの来場者数があったとの報告も受けており、商工会・野々市じょんから節保存会を初め、各関係団体、関係者の皆様のご協力により、市内外からご来場いただいた多くの方々に楽しんでいただいたのは、皆様ご周知のとおりであると思います。 この野々市じょんからまつりは、お盆の時期に行われていた野々市じょんから踊り大会と商工会主催で行われていた野々市まつりを合わせて、昭和57年に第1回目が開催されたと聞き及んでおります。 議会提出資料では、この開催に当たり、平成26年度、平成27年度ともに約1,470万円の事業費が市から野々市じょんからまつり実行委員会に補助として支出されています。その使途は、会場の設営費や運営経費であるとお伺いしました。 2日間の祭りの全体経費や内容については、実行委員会の決定方向性にお任せするとしても、市として実行委員会に事業費として経費補助を行う以上、その祭りのあり方についてどうお考えなのかを以下お伺いしたいと思います。 1つは、8月開催の総務産業常任委員会において、ことしの野々市じょんからまつりの実施報告に際し、委員の方から開会式のありか方について質問が出されましたが、開会式の時間の問題、開会式の次第についてという2つの観点の指摘について、市としてどうお考えなのか、お伺いしたいと思います。 具体的には、夕刻近くとはいえ1時間余りにも及ぶ開会式が、盛夏のこの時期にふさわしいものなのかどうか。また、主催者挨拶、来賓挨拶、鏡開きに引き続くイベントの流れについても意見が出されていましたが、市としての捉え方並びに11月に予定されているという総括の実行委員会に意見として生かされるのかをお伺いします。 2つ目は、平成2年に会場を現在のフォルテ周辺に移されたとのことですが、今般、児童数の急増を受けて野々市小学校の増築が予定されています。この設計図面を拝見するに、増築場所が現在のフォルテの第1駐車場部分に該当し、ことしの野々市じょんからまつりの会場の配置図からすれば、飲食関係のテント周辺に該当すると思います。ピロティ形式になっているとはいえ、配置に支障を来すのではないでしょうか。 当然、それを鑑み、来年度以降の会場配置は検討されていかれるとは存じますが、例えば昨年度においては飲食ブースのフォルテ北側駐車場部分のテント位置では奥まっていて売れ行きが芳しくないということで、今年度は出店者の減少、配置見直しをされたとの報告も受けている中、野々市小学校のグラウンドと一体化しての展開であるこれまでの会場配置に比べ、会場運営全般や飲食等のサービス提供に影響は出ないのか。市としてどうお考えなのか、お伺いいたします。 3つ目は、会場内飲食コーナーなどのイベントも含めた価格設定についてです。各種イベントについては参加無料であったり、100円程度の参加費であったりと、少しでも多くの方が参加しやすいよう間口を広げる努力がされているとは思いますが、飲食コーナーにおいての単価設定が大人向けになっているのではと思う点です。 小中学生なども単独で祭り会場に訪れる中、保護者の方からはあっという間に与えたお小遣いが消えてなくなるという声も聞かれます。特にお子様などへの配慮をした野々市じょんからまつりの開催期間中の昼間に、2日間存分に楽しめる状況配慮も必要なのではないでしょうか。露店のお店は別にしても、会場内、ブースの価格設定の実行委員会としての配慮、指導は入っているのでしょうか。市のお考えも含め、お伺いいたします。 最後に、野々市じょんからまつりの方向性についてお伺いします。 現在の祭りはイベント化し、さまざまな層への集客アピールに寄りかかったものになっているように思えます。歴史と伝統文化を次世代に伝えることに主眼を置くのであれば、じょんから踊り大会がメーンイベントとして据えられるべきではないかと考えます。当然、少しでも踊りへの親しみやすさを持っていただくために、「踊れ!じょんから・La」のように初めての方でもサンバのリズムに乗せ軽快に踊っていただくというのも大事な取り組みで、平成9年以来20年近い歴史を持った取り組みにも敬意を表しますし、仮装などによる軽い乗りでのイベント参加も、祭り自体への参加という敷居を下げる取り組みも大事だとは思います。 平成25年以降、示された数字の多少の増減はあれ、毎年3万人を超える来場がある野々市じょんからまつり。しかしながら、いただいた資料を見ても、踊り自体への参加が漸減しているようにも見受けられます。 粟市長のおっしゃった、野々市市としての市民協働の象徴でもある市民手づくりの野々市じょんからまつり。このような現況の中、市としては祭りの方向性をどうお考えなのかをお伺いしたいと思います。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 宮前議員の一般質問にお答えをいたします。 野々市じょんからまつりに関連をしてのご質問をいただきました。 ことしのじょんからまつりは、皆様のおかげをもちまして盛況のうちにおさめることができました。じょんからまつりを開催するに当たり、多くの皆様からご支援、ご協力を賜りましたことに厚くお礼を申し上げる次第でございます。 質問の1点目は、開会式についてでございます。 開会式につきましては、2日間にわたって開催をされる祭りの幕開けに欠かせない重要なイベントであり、祭りの開催に携わる方や関係者への感謝の思いを込めることはもちろん、じょんからまつりの機運を盛り上げるために必要なものと思っております。 ご質問の開会式のあり方につきましては、こうした祭りの重要なイベントにふさわしいものとなるように、幅広い観点から、内容の見直しも含めて、実行委員会でご検討いただけるものと考えているところでございます。 2点目の野々市小学校の増築による影響につきましては、議員のご指摘のとおりに増築する場所は飲食テナントが集まっているところでございます。そのために、増築校舎の1階部分をピロティ化するなど活用できる空間の確保に必要な工夫をしていることから、運営への影響を最小限にとどめることができるものと考えております。 3点目の飲食テナントの価格設定につきましては、出店に際して販売品目や販売予定価格を申請していただいておりますが、実行委員会として指導までは行っておりません。祭りの楽しみの一つとして、いろんなお店で買い物をすることが挙げられますけれども、そのほかの楽しみ方もあると思っております。 具体的には、子どもたちがお祭りを楽しんでもらうために、「じょん走中」などのイベントや子どものじょんから踊り大会への参加、チビッコ広場で型抜きや輪投げなど昔ながらの遊びを体験するコーナーなどを設けておりまして、多くの子どもたちに喜んでいただけているのではないかと思っております。今後ともこうした子ども向けの取り組みについては、実行委員会で検討を重ねていただきたいと、そのように思っております。 4点目のじょんからまつりの方向性についてでありますが、現在、じょんからと言えば野々市、野々市と言えばじょんからと呼ばれるように、このじょんからまつりは約3万人を集める県内でも有数のフェスティバルとして広く知られるようになっております。 2日間を通して、市民の皆様を初め、来場していただく多くの方々がさまざまなイベントに参加したり、飲食を楽しんだりと、それぞれが思いのままに楽しむ様子はまさに市民フェスティバルと言えると思っております。 そうしたフェスティバルのメーンイベントが祭りの名称の一部にもなっております「じょんから」でございまして、じょんから節の音頭に合わせて踊るじょんから踊り大会、総踊りやサンバ調の「踊れ!じょんから・la」ということだというふうに思います。 多くの来場者が見守る中、踊り手や囃子方もふだんの練習の成果を披露する格好の場として楽しみにされておりますし、またそれを見ている方の中には飛び入りで踊りに参加される人もおられます。いわゆる型にはまったということでなくて、ことしの会場の様子も見ておりますと、踊り方、そんなにもわからない方でも見よう見まねで踊りの輪に加わっていただけた方もいらっしゃいますし、また総踊りの中で、ある町内では「やさおどり」というような昔実施をされておったような踊り方を披露されている町内会もございましたし、さまざまな形で私は踊りを楽しんでいただけているのではないかな、そういう雰囲気を感じさせていただけた次第でもございます。 そして、さらに次代を担う子どもたちがこうした場に触れることで、野々市にはじょんからがある、そういう思いが育まれてくるものと思っておるわけであります。 こうした催しは、市の代表的な伝統文化でございます「じょんから」を自然な形で次代へ伝承していく大事な場でありますので、これからも市を挙げての一大イベントとして、市民参加型により、伝統文化と市民の交流をさらに発展させてまいりたい、そのように考えております。 ○議長(早川彰一議員) 宮前議員。 ◆5番(宮前一夫議員) どうもご回答ありがとうございました。 今ほどお聞きした中において、それぞれの年代が、それぞれの楽しみの中でさまざまな場の設定を行っていくということに非常に気を配られて実行されている部分が感じられました。 また、お子様に対しての部分においても、単に物を買ったり売ったりという部分だけではなく、全体としてイベントを楽しんでいただくという広い観点からのご回答をいただき、ありがとうございました。 今ほど答弁いただいた分に対して、私なりの私見ではございますけれども、少し述べさせていただきたいと思います。 まず、参加された市民であったり、準備・実施に携わった関係市民の皆様であったりが、それぞれの立場で祭りを楽しむことは一番大事なことであると思います。しかしながら、じょんから踊りは夜中まで踊り明かした祭りの再現であるとすれば、踊りが主体の催事であるべきではないかというふうに私は思います。 先ほど市長おっしゃったように、確かにタイトルは野々市じょんからまつりであり、じょんから踊りではないと言えばそれまでですが、さまざまなウエブの紹介でも、「野々市の夏を彩る」を初め、「野々市じょんから踊りの振興を目的とする祭り」などの紹介文が並んでおります。 そういう意味では、野々市市全体の行事として位置づけるのであれば、野々市市内には野々市じょんからを初め、御経塚じょんから、郷じょんから、富奥じょんからなどが伝わっており、また以前はそれぞれがお盆の時期に踊られていたわけでもあり、伝統文化の継承という観点からは、それらの踊り全体を捉まえて市全体の文化イベントとして位置づけるのも一つではないかというふうに考えます。 また、そういう意味では、現在、産業振興課、教育委員会文化課や野々市市文化協会が携わっているわけなんですけれども、今以上に、より力強く、意識的にかかわっていくのも大事ではないかというふうに考えます。 また、市民の夏祭りとしての位置づけが必要であれば、再び、例えば商工祭りとして市の商工会などが音頭をとり、しっかりとした商目的として位置づけ、市の補助等を必要とする事業ではなく、市民還元型の楽しい夏のイベントとして実施していただいたほうがよいのではないかというふうにも考えます。 その際には、一方でより文化的な事業として、例えば現在やっておられる北国街道野々市の市で行われているような野々市じょんから踊り、総踊りや踊り流しなどを実施されてはというふうに思っております。また、園児等は発表の場をより身近な園の夕涼み会などで行っていただければというふうにも思います。 そういった地域ごとの行事の中で、伝統文化の継承をしっかり図っていただきたいと思います。また、公民館行事や地区の町会行事などを通じて、歴史や文化をより身近に感じていただき体感していただくことが一層市民の皆様の地域での結束につながっていくのではないでしょうか。 これまでの質問において、市のお考えにつきましてご説明をいただき、まことにありがとうございます。それぞれの市民がそれぞれの力、工夫を持って祭りをつくり上げていく集大成であるということは、午前中の議員の質問でも市長お答えになっておられましたが、そういった意味でのじょんからまつり、またもう一度振り返っての伝統文化、それから市民全体のフェスティバル、さまざまな位置づけの中でそれぞれの祭りのあり方ということを考えていってはどうかなというふうに思います。 また、途中、ヒアリングの中において、休日にもかかわらず市職員の方々が市民の祭りへの協力は当たり前という素晴らしい意識を持って臨んでいるというお声もお伺いいたしました。これからも少しでもよりよい方向に野々市市、市民が向かっていくことができますように、あらゆる角度からの取り組みに励んでいただきたいと強く、粟市長を初め、実行委員会の皆様にもお願いいたします。 ぜひよろしくお願いいたしまして、全ての質問を終わらせていただきます。 ご清聴、ありがとうございました。 ○議長(早川彰一議員) 14番、大東和美議員。   〔14番(大東和美議員)登壇〕 ◆14番(大東和美議員) 初めに、この夏のリオのオリンピックでの日本選手の活躍はもちろんのこと、世界中がこの祭典のように、平和であることに酔いしれたことしの夏。9月に開催されているパラリンピック、感動をもらっています。しかし、日本上陸の台風の被害、北朝鮮の弾道ミサイル、核実験、中国漁船の尖閣諸島問題など、さまざまなニュースが流れ、私たちを現実の世界に引き戻してしまいました。 今回は、ことしの4月に施行になりました障害者差別解消法について、市民の皆様にも知っていただく機会として取り上げて、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてどのような取り組みをしていけばよいのかを自治体の役割、市民の役割、国の役割、それぞれの役割の中から考えてみたいと思います。 それでは、質問に移ります。 障害者差別解消法について。 初めに、障害者差別解消法にかかわる本市の相談窓口、その他の相談窓口についてであります。 この法律の目的と差別を解消するための国や地方自治体、民間事業者における法的義務はどのようなものがあるのでしょうか、お伺いします。 また、不当な差別的取り扱いとはどのようなものを指すことになるのでしょうか。そして、その中での文言に合理的配慮とはどのようなものを想定されていますか。 野々市市では障害を理由とした差別に関する相談窓口はどこにあり、野々市市で差別があった場合の相談窓口はほかにもあるのでしょうか。 以上、お伺いします。 ○議長(早川彰一議員) 絹川健康福祉部長。   〔健康福祉部長(絹川一也君)登壇〕 ◎健康福祉部長(絹川一也君) ことしの4月から、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律、いわゆる障害者差別解消法が施行されました。この法律は、障害のある人もない人も互いに尊重し合いながら共生する社会をつくることを目的としています。この目的を果たすために、行政機関等や民間事業者に対し、不当な差別的取扱いの禁止や合理的配慮の提供を法的義務または努力義務として定めています。 不当な差別的取扱いとは、正当な理由がなく、障害があることを理由に差別することです。具体例としましては、介助者がいないことを理由にサービスの利用を拒否することや、障害を理由に窓口対応を拒否することなどが挙げられます。 次に、合理的配慮の提供とは、障害のある方が援助を求めた場合、負担になり過ぎない範囲で必要な対応をすることであります。具体例としては、車椅子利用者が段差やスロープを通過する際に、困っていればお手伝いすることや、窓口等で必要に応じて筆談、手話を用いることなどが挙げられます。 法の施行に伴いまして、本市では職員への法の周知を初め、市民へはホームページや各種会合等でさまざまな機会を捉えて、法の趣旨について説明に努めてまいりました。今後は職員が適切に対応するための対応要領を作成してまいりたいと思っています。 また、障害を理由とする差別に関する相談窓口は県や市町に設置されており、本市では福祉総務課が相談窓口となっております。 ○議長(早川彰一議員) 大東議員。 ◆14番(大東和美議員) 本市の相談窓口が福祉総務課ということでありますが、その場合は、例えば相談窓口の電話番号等まで広報等に載せていただけるようご配慮をお願いしたいと思います。 次に、救急体制の現状と課題、今後の対策であります。 昨今は災害時の避難訓練などが盛んに行われていますが、どうしても弱者の声は小さく、後回しになりがちではないでしょうか。内灘町や金沢市ではタブレットを利用し、金沢市の場合は昨年でき上がったばかりではありますが、救急車にタブレットを掲載しています。 外国人の場合は、自分の国の旗を画像の中から選んでもらうことで言語が文字で出るようになっています。また、あらかじめつくっておいたフローチャートの問診票が出る「多言語対応 金沢救急アプリ」で、観光客にも対応しようとしています。これまでのスマホよりは画像が大きく、医師会からは患者の表情まで伝わる利点もあると聞いています。 このアプリに、障害者も対応できれば心強いのではないでしょうか。例えば聴覚障害の人には、問診票をあらかじめ用意しておき対応するなどしていくのが障害者差別解消法にのっとった行動だと思います。既に大阪は紙媒体で対応しているということです。障害者差別解消法に照らし合わせて考えるならば、本市の広域消防の現状、課題及び今後の対策についてお伺いします。 ○議長(早川彰一議員) 絹川健康福祉部長。   〔健康福祉部長(絹川一也君)登壇〕
    ◎健康福祉部長(絹川一也君) 障害のある方に対する救急体制については、電話による119番通報が特に困難である聴覚障害のある方についてご説明します。 白山野々市広域消防本部では、本市や白山市にお住まいの聴覚障害のある方に対してFAXや携帯電話のメールを利用して119番通報ができるシステムを導入しております。これは、あらかじめ白山野々市広域消防本部に連絡先などを登録した方が登録したFAXや携帯電話のメールから119番通報することで、救急車等が出動するシステムとなっています。 本市としましては、救急体制における障害のある方への合理的配慮が一層進められるよう、白山野々市広域消防本部に働きかけてまいりたいと思っています。 また、本市では、救急時に限らず、聴覚障害のある方との通信手段としてテレビ電話を福祉総務課に設置し、手話による連絡や相談が可能となっています。今後はスマートフォンにも対応した通信手段の設置を検討することなど、聴覚障害のある方に対する合理的配慮に努めていきたいと考えております。 ○議長(早川彰一議員) 大東議員。 ◆14番(大東和美議員) 今ほどは聴覚障害者のスマートフォン対応も進めていただけるということでしたが、いつごろまでにその対策をしていただけるのかがちょっと楽しみなんですが、4月から既に施行になっているので、気がついた点はできるだけ早く対応していただきたいと思います。 次に、障害者も暮らしやすいまち、スポーツに、文化芸術づくりとして2020年東京オリンピック・パラリンピックまでの4年間に野々市市として取り組む予定の具体的な事業がありましたらお聞かせください。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 本市では、障害のある方が生き生きと生活することができるような支援対策については、特に東京オリンピック・パラリンピックまでということではなく、第一次総合計画の施策の中で障害のある方の生活支援に取り組んでいるところでございます。 本市における障害者施策としましては、まずハード面では、障害のある方を含めた全ての市民が安全・快適に日常生活が送れるよう、バリアフリー法に基づき道路環境や市庁舎を初めとした公共施設においてバリアフリー化に取り組んでいるところでございます。 来年11月にオープン予定の文化交流拠点施設につきましてもユニバーサルデザインの積極的導入を図り、音声案内、点字ブロックを配備するなど障害のある方の利便性の向上を図った施設として整備をいたします。 次に、ソフト面では、障害のある方がスポーツに触れる機会として、毎年秋に市障害者スポーツ交流大会を開催いたしております。また、各種大会等への積極的な参加を促しているところでもございまして、本年5月に開催された石川県障害者スポーツ大会には陸上競技などに本市から9名が出場され、日ごろの練習の成果を発揮しておられました。 さらに、来年度、第2期障害者基本計画を策定し、バリアフリー環境の整備を初め、スポーツ、文化芸術の振興についても障害のある方のさらなる自立と積極的な社会参加を促進するための施策を盛り込み、この計画に沿ってハード、ソフトの両面において障害のある方に優しいまちづくりの充実に努めてまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(早川彰一議員) 大東議員。 ◆14番(大東和美議員) 今ほども来年の11月の新図書館には音声案内がつくということで、エレベーターの中だとか、また入り口などにそういう案内がつくと思うと今から楽しみでなりません。 次に、公共施設の再生、機能充実、運営管理、財源確保に知恵を絞れ。 野々市市では既に公共施設総合管理計画を策定し、公共施設の実態を把握し、更新の見通しを立てているが、うまくいくのでしょうか。公共施設は目に見える、道路や橋、建物などありますが、今回は目には見えないインフラの水道管についてお伺いします。 本市では、「飲むのも、ゴハン炊くのも、決まってこの水です。」のネーミングで、おいしい水をPRしていますが、日常の水は安心が第一であります。公共施設の中でも、安全な水を守るための老朽化した水道管の更新についてお伺いします。 水道管の耐用年数はどのくらいで、本市の老朽化率はどのくらいでしょうか。 本市の水道管の総延長と耐震化工事が終了したのは、全体の何%で、今後更新に何年かかるのでしょうか。 本市の水道管全体の更新計画はどのようなものでしょうか。 浄水場から利用者に届くまでに途中で漏水することで失われる水の漏水割合はどのくらいでしょうか。 人口がふえて利用者がふえていますが、節水型機器がふえて水道の使用量は毎年減ってきていますが、今後、水道の維持管理費についてはどのようなことが予測されますか。 本市の場合、白山の伏流水を利用し、井戸の水を県水と混合することで水道料金は値上げしなくても維持できていますが、今後の更新維持費管理について水道料金の値上げなどがないのか、その見解をお伺いします。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(早川彰一議員) 小山産業建設部長。   〔産業建設部長(小山滋君)登壇〕 ◎産業建設部長(小山滋君) まず、本市の公共施設等総合管理計画についてでございますが、本年度末を目途に現在策定中でございます。本計画で定める公共施設等に対する市全体の基本的な方針を踏まえ、来年度以降に道路、橋、建物、上下水道など個々の公共施設ごとに具体的な方針を定める個別施設計画を策定していくこととなります。 水道施設につきましては、6つのご質問がございました。 まず1つ目として、水道管の耐用年数と老朽化率についてでございますが、地方公営企業法で定める耐用年数は40年とされており、これを超えた老朽管の割合は平成26年度末で0.9%となっており、平成26年度末の県内平均が11.8%ですので、老朽化率は低いものと考えています。 次に、2番目の水道管の総延長及び耐震化状況についてでございます。本市の水道管の総延長は、平成26年度末で318キロであり、そのうち耐震性能を有する管路の割合は41.3%であり、県内平均が16.0%の中、最も高い割合となっております。 水道管の耐震化につきましては、平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災を踏まえ、耐震性能の向上を目指し、平成7年度から布設する管路について耐震性能を有する管路の布設を行っております。 また、現在、口径200ミリ以上の重要な配水管及び防災計画における拠点避難所へのルートを対象とした配水管の更新を兼ねた耐震化事業を優先して行っており、早期完了に向け努めているところでございます。 次に、3つ目の水道管全体の更新計画でございます。先ほど述べました耐震化事業の進捗を見ながら、今後、更新事業費の平準化を考慮して水道管全体の更新計画を策定してまいりたいと考えております。 次に、4つ目の漏水の割合につきましては、平成26年度末において2%となっており、県内の中でも少ない漏水割合となっております。 次に、5つ目の今後の維持管理費用の予測についてでございます。本市の水道使用量につきましては、人口増加の要因により微増の状況であり、この傾向は当面続くものと思われます。 お尋ねの今後の維持管理費の動向についてでございますが、浄水場など大規模改修を行う施設や設備につきましては改修が完了しており、今後、維持管理費用が大きく増加する要因は今のところ見当たりません。 最後に、6つ目の今後の水道料金についてでございます。本市の水道は豊富な地下水を主な水源としているため、県内でも安価な料金で水道水を供給しております。水道料金の値上げにつきましては、先ほど述べました大規模改修等の要素が見当たらないことから、今後も安全で安心な水を安定して供給し、現行の水道料金の水準を保つよう努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(早川彰一議員) 大東議員。 ◆14番(大東和美議員) 今ほどご説明がありました本市での公共施設総合管理計画は現在進行中の状況だというふうに改めて承知いたしました。また、個別の計画は来年度からということで、安全な水が飲めるという安心感を持たせていただきました。 次の質問に移ります。 市民は行政サービスが維持されるのか不安に思っています。このため、従来の施設目的を問い直し、既存の施設の最大限の活用を想定し充実を図ることは、市民利用施設でも見直す余地は十分にあると考えます。 施設の稼働率、人口に対する利用者の割合は10%程度。ほとんどの施設ではコスト分析がされていません。さらに機能で見れば、公民館のラウンジも図書館の滞在スペースも同じだと気づきます。このため、施設の統合を進める可能性が出てくるかもしれません。 典型的なものが図書館です。月2回程度の標準的な利用者はせいぜい人口の15%程度であり、利用状況の指標として1人当たりの貸出冊数がよく用いられますが、人口の数%のヘビーユーザーが全体の8割から9割ぐらい借りているわけですので、この指標はほとんど意味がないと考えます。 貸出機能に特化したいなら、無人図書館のような台湾の例もあり、効率的に蔵書が配置され、滞在スペースを中心にしたシンガポールやアメリカの例などがあります。 本市は、これから新図書館、市民学習センター、中央公民館・本町公民館の建設が予定されていますが、施設の稼働率、コスト分析、機能充実及び役割分担はどのように捉えているのか、お伺いします。 また、図書館の利用者をふやすための工夫として子育て支援のスペースを設けるのはどうでしょうか、お伺いします。 育児書や紙芝居もある図書館を使い、必要なサービスを提供でき、ボランティアの支援員を配置すれば子育てしやすいまちにになるのではないでしょうか。 地域に新しいコミュニティができれば、子育てだけでなく、福祉や防犯・防災にも貢献できることになります。施設は人の集まる場所として必要であり、ある程度の広さがあれば人は集まります。民間の視点も生かしながら、多様な用途で使え、楽しく過ごせる空間づくりを考えるべきではないでしょうか。 ボランティア活動にも生かせる新図書館と聞いていますが、どのような工夫がなされているのでしょうか、お伺いします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 新市立図書館と市民学習センターは学びの杜ゾーンと位置づけ、市の生涯学習の新たな拠点とし、市民の学びと文化・芸術・創造、情報発信、市民協働におけるシンボルの役割を担います。 一方、新中央公民館、市民連携拠点と民間商業施設はにぎわい交流ゾーンと位置づけ、それぞれの施設機能を有機的に連携させることにより、老若男女を問わず交流できる複合施設とすることでにぎわいの創出を図る役割を担います。 この2つのゾーンの整備につきましては、PFI方式を採用いたしまして、市の財政負担の軽減を図るとともに、民間事業者が持つすぐれたノウハウやアイデアを生かした機能的で利便性の高い施設としてまいります。特に新図書館の開館時間を拡大することとしておりますので、多くの方にご利用いただけるものと思っております。 また、小さなお子様を持つ方が来館しやすくなるように、親子で読書に親しむキッズコーナーや授乳室を設けるほか、子どもの発達段階に応じた絵本の紹介や読み聞かせ会の充実を図るなど、子育て世代に配慮したサービスを提供してまいりたいと思います。 図書館ボランティアについては、図書館運営を支えるパートナーとして運営に参画するなど、主体的な活動ができるように支援をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(早川彰一議員) 大東議員。 ◆14番(大東和美議員) ありがとうございます。学びの杜ゾーンとそれからにぎわいゾーンの役割分担をされながら、新しい野々市の中心として、シンボルとして楽しみにしたいと思います。 次の質問に移ります。 公共施設の多くを占める学校施設について伺います。 本市だけでなく、全国的にも学校施設の市民開放に関しては安全性に問題があるといって、地域開放には消極的です。学校プールは1950年代から急激に設置されるようになり、それが当たり前のようになっていますが、ただ、実際の稼働率は数%もありません。 本市の小中学7校全部で屋内プールをつくるために屋根を設けて、年間を通して市民と共用するというのは一つのアイデアです。財政全体を見ても、公共施設の維持費を考えると市民サービスになかなか手が回らない状況です。まずは市民が使いやすくなったと感じ、財政的にもコンパクトになったというモデルをつくりたいと思います。 学校プールを屋内プールにすることで、市民のボランティア指導員の育成など稼働率を上げてみませんか。子どもたちのプールであれば深さも適宜ではないでしょうか。そこで、学校施設の市民開放に係るその運営管理について現状と課題、今後の方針についてお伺いします。 ○議長(早川彰一議員) 堂坂教育長。   〔教育長(堂坂雅光君)登壇〕 ◎教育長(堂坂雅光君) 本市の学校施設の市民開放につきましては、まず学校行事を最優先することとし、学校教育に支障のない範囲で現在運動場及び体育館を開放しております。利用者数については、開放時間の延長を行うなど市民の利用ニーズに合わせた運用によりまして、毎年増加をしております。 学校プールを開放することについてですが、不特定多数の方が利用されることになれば個々のプールでの監視業務の増加が必要となりますし、学校施設全体の安全管理面の強化が必要となることもありますので、市民に開放することは考えておりません。 一方、学校プールの屋内プール化についてですが、年間通しての利用を可能にするためには温水設備も必要となってまいります。また、整備費や維持管理費もかかりますから、屋根を設置するということは考えておりません。プールの利用に当たっては、一般利用向けにしておるスポーツランドのプールをご利用いただきたいと考えております。 ○議長(早川彰一議員) 大東議員。 ◆14番(大東和美議員) 市民が使えるスポーツランドのプールが現在はあるので足りているということに捉えていいと思うんですが、今後、自分たちの地域で歩いていけるような距離で水泳に勤しむような人たちがふえるためにも、将来的にまたそういう時期が来たら考えていただければと思います。 次の質問に移ります。 公共施設の運営管理を見直し、財源確保に知恵を絞ることはできないでしょうか。 公務員が担っている運営や管理を全面的に見直すことで財源を生み出そうとする動きがあります。施設管理についても、公務員の人件費から考えると民間に任せた方がノウハウもあるし、経費が抑えられるのではないかと考えます。また、管理業務の委託も施設ごとではなく、一括した方が効率的となります。 千葉県流山市では、この手法で数千万円単位の経費削減ができたそうですが、もちろんそれだけでは足りないと思います。まずは意識を変えるための知恵を絞ることが大切ではないのでしょうか。財政全体を見ても公共施設の維持費を削らないと市民サービスに手が回らないところまで来ています。まずは市民が使いやすくなったと感じ、財政的にもコンパクトになったというモデルをつくりたいものであります。 本市の公共施設運営は一部指定管理者から直営に戻されたようでありますが、本市の規模では施設管理を民間に任せるには少ないようであれば近隣市とも連携し、さらに広域的に連携し運営を任せることでコストの削減、機能の充実が図れないか検討してもいいのではないでしょうか。 現在の市営プールを本格規格の競泳用プールにしようとするならば、外にある子ども用プールは着替えやトイレ、シャワーなどの子どもが使えるクラブハウス的なものを用意し、子育て中の人が利用できる授乳室も設けてはどうでしょうか。 この提案を踏まえ、本市の公共施設の現状、課題、市民の意向の把握及び今後の方針についてお伺いします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 民間のノウハウを活用して、コストを抑えて質の高いサービスを効率的に提供するために、本市においてはこれまでも野々市小学校及び給食センターでPFIの手法を用いて施設建設、運営管理を行っておりまして、先ごろ着工いたしました野々市中央地区整備事業文化交流拠点施設についても同様の手法を取り入れて建設を進めているところであります。 本市の公共施設の現状等については、現在策定中の公共施設等総合管理計画において対象となる公共施設等の整備年や利用状況、これまでの維持管理費など現状を把握し、将来の人口予測や老朽化の予測など将来の見通しに基づいて課題の整理を行っているところでございます。 作業を進めるに当たっては、千葉県流山市などのコスト削減手法や他の自治体の先進的事例を参考にしてまいりたいと考えておりますし、計画がまとまりましたら広く市民の皆様からのご意見をお聞きするため、パブリックコメントを実施する予定でございます。 本市の公共施設をより良質な資産として次世代へ引き継ぐためには、限られた財源の中で施設の運営、維持管理等を効率的に行うとともに、機能を充実させることが重要でございます。今後とも市民の皆さんが快適にご利用いただけるよう適切に運営してまいりたいと考えております。 なお、議員ご提案の市営プール、スポーツランドのプールにつきましては、屋内プールは25メートルの競泳短水路として既に公認をされておりまして、また屋外プールは子どもや大人も楽しく利用できるプールとなってございます。 なお、屋内プールと屋外プールは隣接をしておりまして、屋外プールにもトイレや簡易シャワーを設置しておりまして、共有が可能となっております。 また、スポーツランドのプールは3歳未満のお子様づれの方はご利用いただけないことになっておりますことから、屋外プールにクラブハウス、授乳室を設ける必要はないものと考えております。 以上でございます。 ○議長(早川彰一議員) 大東議員。 ◆14番(大東和美議員) 今回は障害者差別解消法と公共施設総合管理計画について伺いました。それぞれを別物として取り扱うのではなく、この2つが融合されてこそ次なるステップに踏み出せるものと感じています。今あるものを生かしながら充実したものにすることで市民サービスがさらに向上することを願っています。 以上で私の質問を終わります。      ----------------------------- △休憩 ○議長(早川彰一議員) 暫時休憩します。再開は午後2時10分とします。  午後1時57分休憩      ----------------------------- △再開   午後2時10分再開 ○議長(早川彰一議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ----------------------------- △一般質問(続) ○議長(早川彰一議員) 1番、五十川員申議員。   〔1番(五十川員申議員)登壇〕 ◆1番(五十川員申議員) 考える会の五十川です。 通告に従い、質問させていただきます。 先日、本市内各地域においても防災訓練が行われました。それに伴い、今回は本市における防災に関しての質問と、先般、県民体育大会も行われましたので、その周辺に対しての質問をさせていただきます。 まず、防災において、本市の特性を知り、準備することが重要かと思います。これから行う提案を建設的に捉えてもらうためと、議場にご参集の方々に知ってもらうために、まず昨年行われた国勢調査の結果から幾つかお聞きしたいことがあります。 この野々市市においての夜間人口、昼間人口、野々市市に通勤通学する者の状況を教えてください。 ○議長(早川彰一議員) 高橋総務部長。   〔総務部長(高橋賢一君)登壇〕 ◎総務部長(高橋賢一君) 夜間人口、昼間人口、通勤通学者国勢調査の結果についてお尋ねがございました。 平成27年に実施されました国勢調査の確定結果については、本年10月以降に順次公表されることとなっております。したがって、お尋ねのあったそれぞれの統計数値につきましては、前回調査の平成22年国勢調査の結果に基づいてご説明させていただきます。 夜間人口は5万1,885人、昼間人口は4万8,534人、本市に通勤する者は本市民も含めて2万281人。そのうち、市外から本市に通勤していらっしゃる方が1万1,732人。また、本市に通学する者は、本市民も含め9,898人。そのうち、市外から通学していらっしゃる方は2,909人となっております。 ○議長(早川彰一議員) 五十川議員。 ◆1番(五十川員申議員) 今答弁いただいた数値をもとに防災を考えますと、夜間人口、昼間人口単純に比較してみると、夜間人口が今答弁あったとおり5万1,885人、昼間人口4万8,534人で、昼は3,351人少ないという程度で、人数的に見ると、昼と夜とで大きく人数も変わってないように見えます。一見、市内には多くの方がいらっしゃるように見えますが、実際には今お答えにあったとおり、学校では9,898人の方が学校に行っており、仕事場には2万281人の方が行っているという状況で、合算しますと3万179人という方が仕事場もしくは学校へ行っていらっしゃるという状況です。 この数値を先ほどの昼間人口から引きますと1万8,355人になります。これがおおよそ実際に住宅街に残っている市民の方々かなというふうに思います。これは夜に比べて、夜間人口、一般的にこの野々市に住まわれている方、住宅街におられる方と比較すると、昼間人口35%しか野々市の住宅街には人がいないという状況ではないのかなというふうに推測します。 また、また必然的にこの35%の人口は、この生産年齢人口でない方が残る形に結果的になるんではないのかなと。結局、15歳から65歳のこの働かれる方というのが出ていったりとか、もしくは仕事についているという状況が予想されますので、実際にはなかなか重いものを運べなかったりとか、子どもさんだけがいたりとか、ご高齢の方だけが残っているという状況が往々にしてあるんではないのかなというのが国勢調査の結果から読み解けるんではないのかなと思います。 また、今この答弁でいただいたものは平成22年のデータになるんですけれども、実際、このスケールというのはそんなに去年行われたデータと比較しても大差ないのかなというふうに思います。実際にはそれがスケールしていってふえている部分というのはあると思うんですけど、もしかしたら逆に働きに出られる方のほうが新しくこちらへ転居されている可能性もあるので、数値的にはマイナス方向に触れるんではないのかな。逆に、僕が提案するものとしては危ないほうに触れるんではないのかなということのほうが大きいかなと思います。 という中で、これまで防災訓練、先日あった防災訓練もなんですが、防災訓練は土日に行われてきております。ただ、皆さんも周知の事実だと思うんですけれども、災害というのは土日とか夜を狙ってピンポイントでやってきてくれるものではありません。地域の会社や学校ではおのおの防災訓練を行っていると思いますが、地域の働き手が手薄になる平日の昼間を想定した訓練も必要かと思いますが、本市で平日昼間を想定した防災訓練の予定はあるのか、教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 本市の総合防災訓練は、8月の日曜日午前8時に地震が発生したとの想定で実施しております。これは、より多くの市民の方に参加いただけるように設定していることもありますが、災害対応に当たる市役所が休日で体制が手薄な状態から、いかに早く職員が参集し、災害対策本部機能を整え、避難所開設等の初動対応を行うかを訓練するためでもございます。 一方、市民の皆様にとっては、議員ご指摘のとおり、平日昼間の時間帯は居住地を離れて通勤通学をされている方が多く、災害が起こった場合、頼れる人が近くにいないなどにより被災された方の不安が増すことが想像されます。1週間のうち5日間は平日であり、そのような状況を想定した訓練が必要なことは十分認識しております。 ただ、平日に訓練を行う場合、住民の方の負担が大きくなることも想定されることから、今後、町内会、自主防災組織などのご意見を伺いながら、休日の訓練実施であっても町内の役員や自分の家族などが出かけていて自宅にも避難所にもいない状況設定をした平日昼間想定訓練を行うなど、今後の防災訓練に工夫を凝らしてまいりたいと考えております。 ○議長(早川彰一議員) 五十川議員。 ◆1番(五十川員申議員) 今、前向きな答弁いただけたかなのと思うんです。答弁いただけると思っていましたので、こんな防災訓練もとってみてはどうですかという提案も少し提案させていただきたいなと思います。 先ほどもいろいろ市長からの答弁もあったとおり、この平日昼間の防災訓練って非常に難しいというのは重々承知しております。ただ、この非常に難しい中、全国自治体でも調べてみるといろいろな訓練が行われているわけです。 例えば平日昼間の災害時に避難誘導や避難所運営の実動部隊となってほしいと、中学生対象の防災リーダー教室が全国でいろいろ参加を促されて行われています。また、愛知県安城市では、10年ほど前から社会福祉協議会が中心となって、これもまた中学生なんですけれども、中学生と地域住民が参加した防災訓練をしています。地域の大人たちがいない時間帯に地震が起きれば、中学生の力をかりるというのが地域防災につながるとの感想も出ていました。 私は、中学生というとなかなか逆に難しいのかなとも思うんですが、この地域地域、野々市でも本町地域、御経塚、郷、それ以外に富奥、いろいろありますけれども、地域によって残っておられる方というのは違うかなと思うので、一概に中学というわけにもいかないと思うんですけれども。例えば本町であれば積極的に工大生さんと連携した訓練も必要ではないかなと思います。もちろん、現状でも工大の防災プロジェクトチームと一緒に今回も訓練はされていたというのも承知しておりますが、やはり有事の際、地域内で誘導や逃げる場合の補助が必要な方々にとっては、いかにして、どこにどういう若い人たちがいる。もしくは力になって動ける人がいるということを明確に町会に対して示していくということも重要でありますし、休日、例えば地域にある会社に行っておるけど土日はいないから、逆に言うと土日に行われる平日の訓練には参加できないという方々にも積極的にアプローチをして、平日、地域にある会社ですので、ぜひともその休日に行われる平日を想定した訓練にも参加いただけるような仕組みなども考えて行っていければいいかなと思うんですけれども。 今答弁いただいたんですけれども、ぜひもう一押しというか、いろいろ地域を巻き込んでやっていきますよというようなご答弁いただければいいなと思うんですけれども、市長、答弁お願いします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 先ほどお答えをいたしましたけれども、本市の総合防災訓練、市を挙げての訓練というのは、これまで申し上げたような時間設定想定のもとで行ってきてございます。私は、繰り返しそういう想定の中で基本的なことを市民の皆さんに周知徹底をしていくということも必要なことであろうというふうに思っておりますし、また一方で、先ほど来の議員ご指摘の、例えば平日昼間ということを想定をするような、そういう訓練もこれから必要であろうというふうに感じております。 大事なことは、私は全体としての訓練ということもございますし、あるいはまた大学や学校、また企業、そういう職場、そういうところ独自の想定のもとでの訓練、こんなこともこれまで以上に大事であります。 私は、機会あるごとに市民の皆さんにお願いをしているのは、いろんなやっぱり場面をそれぞれまずは自分、そして家庭、身近なところでいろんなことを想定をして、まず何をすべきかということを考えていただきたいなというお話もさせていただいています。 そういうことを含めて、それぞれが実行されている訓練、そういう情報も的確にしっかりと市のほうでは把握をさせていただいて、これから行う防災訓練ということ、その想定、あり方、そんなことをしっかりやっていきたいな、そんな思いでございますので、市民の皆さんにもそれぞれにこの訓練ということをしっかり対応して想定をしていただきたいなというふうに思いますし、その情報をしっかり私どもは把握をさせていただいて、より効果的な訓練をこれから展開できるように努めてまいりたい、そのように思っております。 ○議長(早川彰一議員) 五十川議員。 ◆1番(五十川員申議員) 要所要所で聞く言葉なんですけれども、「災害のないまち、住みやすいまち野々市」という言葉というのは非常にいい言葉でもありますし、逆に言うと「災害のまち」という周知というのは、逆に気が緩む部分でもあるのかなと思います。 そんな中で、各種防災訓練であったりとか、情報開示というのは、ある一部で緊張感を高めて前へ進めたり、防災意識を高めるというのは減災にもつながりますし、非常に大事なことかなと思いますので、各種団体でやられている防災訓練などの情報も適宜本市においても情報を手に入れて、地域と共有していただければいいかなと思います。 次の質問に移ります。 次に、現在、国土交通省でも推進しているこのタイムライン(防災行動計画)を作成せよという話です。 タイムラインというと、これ、アメリカでハリケーンが起こったときにいろいろ水害が起こったんですけれども、まちが沈んでしまっても死傷者ゼロという状況をつくり出せたというものがうたい文句になっておりまして、先ほども言ったように、国土交通省も推進して、各自治体でタイムラインというものを策定せよという話が少しずつ上がってきております。 これ、どちらかというと水防にかかわるようなものなので、本市においてどれぐらい重要度が高いのかというとなかなか難しいところもあるかもしれませんが、少しお話を聞いていただければいいかなと思います。 タイムラインとは、発災後の対応だけでなく、発災前の対応を住民、先ほども言いました企業や学校、自治体、政府等の全ての主体が事前に協議し、策定した時間軸に合わせた防災行動計画をつくれという話です。 災害発生前の計画をつくるということで、逆に対応できる災害というものは限られます。タイムラインでは、例えば直下型の地震やゲリラ豪雨、噴火、竜巻、落雷などの突発的に発生する自然災害には対応が非常に難しいと。ゲリラ豪雨に関しては多少予想もつくのかなと思う部分もありますが。 一方、このタイムラインが有用に効くところ、大型台風の接近であったりとか、遠隔地で発生した地震による津波、あと豪雪など、事前にある程度見通しがつく自然災害に対応できるというところが強みです。 また、このタイムラインというものを策定しておくと、自然災害以外にも利用することができます。例えば新型インフルエンザの大流行や計画停電。今のところ、この計画停電が野々市で行われるかというと、ないとは思いますが、計画的に行われるもの、事前にわかるものに対しては対応できるものになるというのがこのタイムラインです。 また、あってはいけないことなんですが、他国によるミサイル攻撃など事前に見通しがつくリスクはほかにも考えられます。今言った中で豪雪や水害を除いては、本市ではほぼ発生しないであろうリスクではあると思いますが、逆に、先ほども言いましたように、「災害がない野々市」とうたっているように、この災害なれしていない自治体だからこそ、事前に計画を策定しておくことは重要かと思います。 タイムラインでは3要素として、いつ--いつというのは行動時刻、何を--何をというのは防災行動の内容、誰がというのは地域の防災機関、組織の役割を記載しておくものです。行動時刻と防災内容を記載することで、先を見越した防災行動を行います。誰が、何をというのが一連になっていれば、さまざまな主体の横断的な連携がスムーズにも図れます。 本市においても、従来の被害を出さないための対応に加え、被害が出ることを前提としたこのタイムラインという新しい事前対応計画の導入というものを考えてみてはどうでしょうかという提案なんですけれども、所見をいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 議員から、タイムラインについて防災上、防災の枠を超えてのタイムラインの活用というようなお話もいただきましたが、まさにお話しのとおり、過去の災害においては、避難勧告や避難指示の発令がおくれたことによって逃げおくれや孤立など被害が拡大をするといった例、こういうことがございましたし、ことしも大きな被害、そういう状況も報告をされております。 避難勧告などの発令に着目をしたこのタイムラインでありますが、いつ、誰が、どのように、何をするか、こんなことをあらかじめ明確にしておくものでございまして、特に台風や水害などの予測や準備が可能な災害には有効であるとされておりまして、その必要性についても十分認識をいたしておるところでございます。 まずは水防ということになるかもしれませんが、平成27年12月に国土交通省が策定をした「水防災意識社会 再構築ビジョン」の一環として、タイムライン策定・活用指針がこの8月に国土交通省水災害に関する防災・減災対策本部より公表されたところでございます。 本市の水防実施計画における配備体制では、雨や風による事象に応じた行動計画を記しているもので、これも一種のタイムラインと認識しておりますが、近年の局所的な豪雨が増加している中においては、国が8月に公表したタイムライン策定・活用指針に基づいて、本市におけるタイムラインの策定を行っていきたいと考えております。 なお、災害時にタイムラインを運用する上では、防災関係機関との連携が欠かせないため、関係機関と協力してタイムライン検討の場としての協議会などを設置をして、具体には来年度から策定作業を進めてまいりたい、そのように考えております。 ○議長(早川彰一議員) 五十川議員。 ◆1番(五十川員申議員) 何かきょうは前例になく、なかなか好調な答弁がいただけているようで、非常にうれしいかなと思います。 今、このタイムラインの導入に関してですけれども、今の状況、もちろん、この野々市市地域防災計画というものも一覧で何か見ますと、一応この避難誘導に関してであったりとか、事前避難に関しては多少書いてあります。ただ、やはり時間に関しての明記というのがなされてません。 このタイムラインにおいてはゼロアワーという考え方がありまして、災害が発生したタイミングで、もう全て避難が完了しているという状況です。まさしくこの豪雨においても、今、皆さん、防災訓練通してここにご参集の方も聞いておられると思いますけれども、防災無線が聞こえるか聞こえないかというのも、豪雨災害が発災した後に放送したところで、じゃ、皆さんに聞こえるかというとなかなか難しいんではないのかなという部分もありますから、もうからっからに晴れておるのにこれから来るんかいというぐらいのところから、ある程度、この防災無線を使って周知していくというのもいいんではないのかなと思います。 ただ、そこにはちゃんと市民のほうにもこういうタイムラインというものがありますよという周知をしておく必要もあるかなと思います。でないと、結局、無闇やたらに不安をあおることにもなりますので、やはりそのあたりもしっかり周知していただければいいかなと思います。 あと、結局、一番難しいのが、タイムラインでも今の既存にある避難誘導でもそうなんですけれども、空振りというのがなかなか難しいかなと。空振りする可能性があるから、自治体、その空振りした結果、経済、もしくは皆さんにかかる負担というものも大きくなりますので、自治体がこんなもんやったら出さんでもいいやろうみたいなライン決めというのなかなか難しいんですね。本当はもう、でもタイムラインしっかりつくっておけば、もうこれだったら行くよと、有無も言わさず行くよという状況をつくっておくことが重要かと思います。タイムラインができるまで、この事前避難であるとか、ほかの今のこの避難誘導に関して空振りを恐れずにやっていくよという意思をここで表明いただければうれしいと思うんですけれども、市長、答弁いただけませんか。よろしくお願いします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 最近話題にされておりますのは、今議員ご指摘のとおりに、例えば避難指示や避難勧告の時間が議員ご心配といいますか、市民の住民の皆さんの動揺をあおったり、いたずらに不安をあおるのではないかという思いの中から、結果的におくれてしまったという、そういう事例が数多く報告をされているわけであります。まさにそういう点についても配慮、工夫をした避難計画であるべきですし、これからつくるタイムラインもそういう思いが必要なのではないかというふうに思っています。 でありますので、これまでもそうでありますが、各町内会や、あるいは自主防災組織の皆さんのご協力をいただきながら、市が進める計画などについてしっかりと市民の皆さんのご理解を得られるように努めてまいりたい、私はそのように思ってございます。 ○議長(早川彰一議員) 五十川議員。 ◆1番(五十川員申議員) そうです。今答弁いただいたとおりに、腹をくくって、空振りも恐れず出していただけるという状況なので、市民の皆さんもぜひ出たときには、最近あったところでも痛ましい事件ありましたけれども、避難勧告を出しているのに、うちは大丈夫やと避難せずにお亡くなりになられた方が多かった災害もありました。 ですので、行政が言ったことには少なくとも従って行動していただける市民の方がふえていただけると、野々市の減災にもつながるのかなと思いますので、市民の皆様にもご理解いただけることを願いまして、次の質問に移らさせていただきます。 2016年2月29日の北國新聞朝刊1面、この新聞なんですけれども、東日本大震災5年自治体アンケートというものが行われており、要支援者名簿の作成、またその要支援者名簿の外部提供、個別計画の作成、福祉避難所の整備という5項目についての、この本市における回答も出ておりました。 本市の状況がどのように記載されていたかといいますと、大規模災害時の弱者避難対策は、要支援者名簿は完成と。既に完成しております。外部提供も、これも非常にいいことだなと思うんですけれども、災害発生前に行うと出ており、県内自治体の中でも早い段階で取り組みが行われたことは存じ上げております。 また、要支援者に対する個別計画については、今、ここの2月に出てる新聞のアンケートでは未完了となっております。ただ、この未完了となっていても、他の自治体は未着手というところが大半でして、未完了というのも一応手をつけているというこの野々市というのは非常に防災に関しても手を入れているんではないのかなというふうに評価できるかと思います。 今回は、このアンケートから半年ほど、2月のアンケートですので、アンケートから半年ほど経過しておりますが、その後、この個別計画の作成はどの程度進んでいるのか、完了していない場合はどのようなことが完了への障壁となっているのか、教えてください。よろしくお願いします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 弱者避難対策個別計画のご質問についてでございます。 まず、その基礎となります避難行動要支援者名簿の作成に当たり、情報提供に同意された2,663名の方について、昨年7月に町内会や民生委員などの避難支援関係者に名簿を配付をして、本年2月には名簿の更新を行ったところでございます。 名簿の配付にあわせて、国のガイドラインをもとに名簿情報の取り扱いや個別計画策定の手順などを記載した『避難行動要支援者の避難支援マニュアル』を作成をいたしまして、あわせて町内会へ配付をいたしました。 また、名簿の配付、更新にあわせて、避難行動要支援者ごとに支援する方や避難場所等をあらかじめ定めておく計画の策定を依頼してまいりました。 個別計画の作成状況につきましては、作成の相談はございますが、作成が完了したとの報告はわずかにとどまっております。その理由の一つとして、要支援者を介助支援する方の選定や、名簿化の際の個人情報取り扱いへの戸惑いがあると聞いております。 こうした中、先月21日に行いました市の総合防災訓練では、この個別計画の有無にかかわらず、約30の町内会で避難行動要支援者名簿を活用した安否確認訓練を行ったところでございまして、実質的な個別計画の実施とも言える安否確認訓練を重ねることが、各町内会における計画作成の進捗につながっていくのではないかと考えております。 今後の計画作成に当たっては、各町内会が抱えていらっしゃる問題点をお伺いをしながら、より効果的な避難行動の実行のために、個別計画策定に向けての一層の支援をしてまいりたい、そのように考えております。 ○議長(早川彰一議員) 五十川議員。 ◆1番(五十川員申議員) 今ちょっと聞かれている方、この要支援者名簿というものがわからないという方もいらっしゃるかなと思うんですけれども、これ自身は災害が起こったときに一人では逃げられないよとか、逃げるのが大変だよという人たちをいかにして地域で守って一緒に逃げるかと。逃げる者を介助するかというものを事前に、Aさんを助けるにはBさんとCさんが助けにいくよという名簿を作成しておけという話です。それが今まだ、この本市では整ってないという状況であろうかと思います。 これは一発目の質問でやった昼間人口35%しか残ってないという、地域に35%しか残ってないという状況でつくるのは非常に難しいものであるのかなとも思いますし、もう一点、今市長の答弁でもありましたとおり、この情報収集というのは、どこに、どういう障害を持った方がお住まいになられているかであるとか、個人情報が非常に絡んでくるので、声高に地域、いろいろ日本全国でこのプライバシーの問題というのは叫ばれておりますけれども、この情報を集めるというのは非常にセンシティブな問題でありまして、地域でも難しい状況ではあるのかなというのが推測されます。 今どういうマニュアルを本市から配布されているか、僕は存じ上げませんが、町会ごとに収集した情報管理方法を、今仮に各町会が自主的に何か決めているんであれば、本市からいま一度、このガイドラインを出して周知してはどうかと思います。 例えば、これは新聞で読んだマンションの防災で、居住者名簿の作成を訴えていた方が提示していた方法なんですが、それを今回の個別計画に当てはめたものですが、「個人情報を明かす心理的抵抗を和らげるために作成した名簿は災害時にしか利用できないことを言明し--この言明するというのはもちろん今のこの本市でもやられていることかと思います--言明し、厳封して各町会の公民館などに保管し、年に一度、町会の総会などで開封されていないことを確認するといった、これはすごいシンプルなルールなんですけれども、そういうこともしっかりやりますよというガイドラインを出して、ちゃんとこの支援者名簿をつくるときにこういうルールのもとやっておるんで、もし不安であれば、この総会に出てきてもらって、開封されてないよというのを確認、年に1回のことやけれども、見てもらえれば大丈夫ですよというものをお示しいただければ、各町会主導で集める、作成するということも可能なんではないかなと思います。 現状の状況を今十分に把握していない状況で申しているので失礼かもしれませんが、市民が安心して情報を出せるようなガイドラインを本市としてもきっちり出していくことが大事であり、今言ったようなガイドラインを本市として周知していってはと思いますが、どのようにお考えか、答弁お願いします。 ○議長(早川彰一議員) 高橋総務部長。   〔総務部長(高橋賢一君)登壇〕 ◎総務部長(高橋賢一君) ガイドラインについてご指摘がありました。 先ほど市長の答弁で申し上げましたが、平成27年7月には町内会のほうへ『避難行動要支援者の避難支援マニュアル』ということでこのような冊子をお渡ししてございます。この中には、個別計画の作成方法が3ページから5ページに載っておりますし、情報の取り扱いのガイドライン的な内容については、例えば紙媒体で手渡しで提供する、あるいは管理者は各町内会の中で限定するなどなど、名簿情報及び個別計画の取り扱いについてお示しはしてございます。そういった形で受けて、町内会からまたご相談があれば個別にご支援をしてまいりたいということでございます。 以上です。 ○議長(早川彰一議員) 五十川議員。 ◆1番(五十川員申議員) 個人情報の管理というものというのは非常に難しいものでありますし、町会長さんにかかる負担というものもいろいろ、いろんなこの名簿作成だけではなくていろいろあると思います。 そんな中で、個人情報の管理の責任の所在というものも、もちろん管理している町会長さんにあると思うんですけれども、スムーズに出していただけるように、あとでき得る限り、このガイドラインにのっとってやっていれば町会長さんにも負担なく皆さん市民の方にも周知できますよというような形を固めて、もし要望があれば本市のほうから町会に対してある程度の情報提供というか、こんなやり方もありますよという提案をしていただければと思います。 防災についてはここまでで終わりたいと思います。 防災というのは、やはり本市、安心に暮らせるまちというものを担保するためには非常に大事なものかなと思います。いつ起きるかわからないものであるからこそ、市民が気づかないところででも行政のほうでしっかり主導を握って、裏ではしっかり固めておくというのが大事かなと思いますので、安心して暮らせるまち野々市という状況をつくるためにも、気づかないところでしっかり骨組みとしてガイドラインなり、先ほど言った防災計画なりを早急につくっていただければいいかなと思います。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 先般、県民体育大会も終わりましたが、他の地域に出ていって胸を張って野々市を背負って出場する選手を、本市としても応援できればと思います。もちろん、しっかりした壮行会もありますし、戻ってきたときの表彰というか、懇談会みたいなのもありますので、十分に応援はしているとも思いますが。僕も祝賀会に参加したときには、壇上から各団の方からいろんな要望が飛んでいたと思います。誰かから直接頼まれたわけではないですけれども、ああいう要望を方々から聞いてて、ガス抜きと言ってはあれなんですけれども、市長もこういう立場、こういう中で少しある程度明るい情報発信というのもされるとまた士気も上がるんではないのかなと思いますので、この質問をさせていただきます。 本市を代表して活動する場合に、例えば市章やのっティをどこか見える部分、今ついていると思います。そんなようなチームユニホームの準備状況であったりとか、大会参加時に各団体が持って行ける団旗であるとか、例えばこの協会が持っているかどうかわかりませんが、例えば北村議員がいます野々市の水泳協会の旗とか、各ところで応援のときでも野々市から来とるんやでというのが皆さんに知らしめられるような旗というか、ペナントというか、というものの作成の状況というものが今どのような状況であるのか、お伺いしたいと思います。答弁よろしくお願いします。 ○議長(早川彰一議員) 大久保教育文化部長。   〔教育文化部長(大久保邦彦君)登壇〕 ◎教育文化部長(大久保邦彦君) 石川県民体育大会でございます。毎年行われておりまして、本年も2月の冬季大会を初め、7月と8月上旬の夏季大会、ことしは能美市を中心に開催されました。野々市市選手団も40競技93種目に741名が本市の代表として出場、健闘していただいているところでございます。 ご提案のありましたユニホームに市章やのっティを掲載する補助などでございますけれども、これは既に購入経費にかかる補助を行っております。必ず野々市のネームを入れることを前提にして、予算の範囲内で1人当たり購入費分の3分の2以内の額で、細かいですが上限は1万2,000円というふうにさせていただいております。 それから、団体旗についてでございます。野々市市体育協会に加盟の団体であれば、1枚から2枚、「野々市市◯◯協会」といったことを明記した旗を作成し、配付いたしております。加盟していない競技につきましては、まだ団体が「野々市市◯◯協会」という団体が組織されていない、体育協会に加盟してないというものでございますが、これには「野々市市」と明記したのぼり旗も体育協会持ってございます。そののぼり旗形式の旗ですが、要望があれば県民体育大会のときに貸し出しもしておりますし、またしていきたいと、こういうふうに思います。 以上です。 ○議長(早川彰一議員) 五十川議員。 ◆1番(五十川員申議員) 今の答弁で、これから提案しようかなと思った部分、このチームユニホームの準備状況を伺いつつ、今、このチームユニホームを準備する際には、補助として3分の2の補助、1万2,000円と、大会に持っていける団体旗に関しては、協会に入っていないところに関してはのぼりを貸し出しているという情報もいただきました。 本市を代表して何かに挑戦するという姿は、他の市民の大きな財産ともなりますし、挑戦者を応援するというのは本市に対しての親しみも醸成することにつながると思います。また、これ今、答弁のところでもこの体育にかかわるところなんですけれども、この市民への運動促進は健康寿命延長にもつながり、保険料の負担を下げることにもつながります。もちろん、他市で開催される大会では、本市のPRにもつながります。 現状、本市においては、野々市じょんからおどり普及事業補助がありますが、それと似たような形で、野々市市でも、ユニホームをつくるんなら3分の2の補助が出てたりであるとか、協会に所属してなくてものぼりを借りられるというのは非常にいいことかなと思います。 今、こういう状況というのは十分に把握しましたので、野々市じょんからおどり普及事業補助というのは、非常に大きい予算。大きい予算というのは、各団体10万円であったり、20万円であったりという状況であることも承知しております。 この1万2,000円、3分の2補助のユニホームというのもチームでやれば小さくない金額ではあると思いますが、例えばグラウンドゴルフのチームの人たちが壇上に上がられたときに「平均年齢こんだけ高いんだけど誰も倒れませんでした」というような発言があったように、もしかしたら屋外で行われる競技に対してであるとかに対して、テントの購入費用の補助であったりとかというのも、何か包括的に、この県民体育大会出場というのを契機に、このじょんがら踊り普及というのも重要かと思いますが、プラスアルファ、本市で挑戦していく方々なので、何かしら、この今ユニホーム、のぼりというのはお伺いできましたので、何かもう一押し、このテントの補助、これ一時的なものになると思いますので、もしこのお考えしていただければ、ご検討いただけるようであるのかないのかというのを答弁いただければと思うんですけれども、答弁よろしくお願いします。 ○議長(早川彰一議員) 大久保教育文化部長。   〔教育文化部長(大久保邦彦君)登壇〕 ◎教育文化部長(大久保邦彦君) まず、本市を代表して県民体育大会に出場している各選手については、市体育協会を通じて補助を行っております。その補助は石川県民体育大会、もちろん、先ほど言いました体育協会に加盟してない競技にも出ていただいているということで、同じように補助の内容は、会場地までの交通費ですとか、昼食費、それから激励費などを基準に従って支給をいたしております。 そのほか、県体前に競技強化費というものも支給いたしております。それから、ご存じのように、フォルテの小ホールのほうでも優秀な成績の団体に報償制度を椿賞ということでごらんいただけたかと思いますが、そういった報償制度も設けております。 そのほか、体育協会の加盟の団体につきましては、年間運営費、野々市市◯◯協会の運営費ですとか、それから大会開催費補助も出しているところでございます。これは全て野々市市体育協会を通じて補助をいたしているところでございます。 ご提案のありましたテント等ということでございますが、会場のほうでそれぞれ皆さんいろいろなワンタッチテントとか、そういったものも購入して持っていっていらっしゃると思いますが、そういったものはここの年間運営費ですとか、競技強化費とか、またおのおのの会費ですとか、そういったものの中でやりくりをしていただければよろしいかなというふうに思いますし、体育館とか公民館とか、市内の各施設には俗に言う2軒、3軒のテントございますので、こちらのほうもお申し出があれば貸し出ししておりますので、そういったものをご利用いただければというふうに思います。 以上です。 ○議長(早川彰一議員) 五十川議員。 ◆1番(五十川員申議員) 補助の提案をした中で、しっかりこの補助をしてる、もう既にしてるということを十分に受けとめました。 テントに関しても借りることもできますし、もう野々市でスポーツやらなきゃどうするんだと。野々市の体育協会に入ってしっかりスポーツができる状況はもう野々市は十分できているというのは、今の答弁でしっかり受けとめましたので、市民の方々も特に負担もなくしっかり協会に入って運動に取り組んでいただける状況というのは確認できましたので。 逆に言うと、一般質問で皆さんに少しでも、またこの今の状況を周知できればいいかなと思いますので、よかったかなと思います。 今のこの県体なんですけれども、出場するだけでいただけるというポイントもありますので、今これだけ手厚い野々市市の中で出場してない競技があるというのは少しもったいないかなという気にもなりましたので、ぜひこの今の答弁を聞かれた市民の方々で、よし、まだこの競技出とらん、野々市誰も参加しとらんぞという競技があるもので手が挙げられるようなものがあれば、協会のほうも野々市のほうもバックアップするという体制を今確認できたと思いますので、存分に市民の方々皆さんで頑張っていただければいいかなと思います。 きょうはこの野々市を本当に好きになれる答弁をいただきましたので、ここで私の質問を終わらせていただきたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(早川彰一議員) 4番、安原透議員。   〔4番(安原透議員)登壇〕 ◆4番(安原透議員) 会派市政議員会の安原透でございます。よろしくお願いいたします。 それでは、通告に従い、本日最後になります一般質問をさせていただきます。 まず、「小中学生に携帯電話を持たさない運動」について、お伺いいたします。 今から30年前、昭和62年に、全国で学校が荒れ始めたと言われ始めたころに、少年事件の凶悪化、行き過ぎた性行動、シンナーなどの薬物、不登校の4つの問題に対して、これらの青少年問題に地域ぐるみで真剣に取り組まなければならないと、当時、PTA、学校など教育関連の団体、そして連合町内会という地域自治組織、交通安全協会などの地域ボランティア団体などが子どもたちの健全育成の取り組みを行う組織としてののいちっ子を育てる町民会議が設立されました。 その後、メンバーが街頭に立って児童生徒に声かけをする愛と和のひと声運動や町ぐるみ美化清掃、青少年に有害なピンクビラ、チラシの除去などを学校やPTAなどと連携しながら展開がなされてきました。 そして、全国に先駆けて平成15年から、小中学生に携帯電話を持たさない運動、いわゆるプロジェクトKが立ち上がり、当時の保護者や町民に呼びかけ、野々市町一体となって取り組み、それが県全体に広がり、石川県PTA連合会も、「原則、小中学生に携帯電話を持たせない」宣言文を出した。当時、野々市が発信し、そして野々市から県全体に広がりを見せた、そういう状況がつくられたことと思います。 町民会議では、携帯電話の危険性について、インターネットによって児童生徒の情報が不特定多数の目にさらされ、犯罪に結びついてしまう有害性を指摘し、児童生徒に携帯電話は要らない、義務教育の間は持たせないでやってみませんかと早くから呼びかけ、活動してきました。 こうした先進的な取り組みが全国からも注目をされ、広がりは石川県から全国へと波及していきました。そして、ののいちっ子を育てる町民会議は、平成18年に防犯功労団体表彰、19年に青少年功労者等の顕彰を受けるなど、全国的な評価を得ました。 また、当時の山本邦継事務局長が教育再生懇談会に出席をされたり、野々市町生涯学習課担当者が衆議院の青少年問題に関する特別委員会に参考人として出席し、意見を述べたり等いたしました。 当時、全国に先駆けて子どもや保護者、そして自治体に発信してきた先進の取り組みであり、「小中学生に携帯電話を持たさない運動」は全国に大変すばらしい評価を受けた、そういった経緯で現在まで来ている、そういうことであるかと思っております。 ののいちっ子を育てる町民会議は、本市が町から市に移行するに伴い、“ののいちっ子を育てる”市民会議となり、現在、市連合町会、市教育委員会を初め、本市全体の53団体でののいちっ子の健全育成を支える市民会議となっております。 ののいちっ子を育てる町民会議が「小中学生に携帯電話を持たさない運動」を発信してから、全国の自治体や市民会議が同じように「携帯はいらない」と発信したり、また、使い方についての啓蒙をするなど、その後、各地域で進化をして、現在のスマホや、パソコン、ゲーム機器、LINEに代表されるSNSと言われる双方向のやりとりができる通信機器について、子どもたちを守るさまざまな取組みがなされております。 本市におきましては、13年前に全国に先駆けて取り組み、そして発信してきました「小中学生に携帯電話を持たさない運動」について、現在、当時とは子どもたち、そして子どもたちのみならず大人も含めて、インターネット通信機器の取り巻く環境が激変をしております。もちろん、“ののいちっ子を育てる”市民会議のメディア部会を初めとして、各部会やそれを取りまとめるメディア対策連絡協議会において、それぞれネットの使い方や啓蒙活動など現状に対しての対策を取り組んでおられることを承知をしておりますが、スマホ依存症や歩きスマホ、運転スマホ、ネット利用のトラブルや高齢者のワンクリック詐欺、LINEに代表されるSNSと言われる双方向のやりとりができる通信機器の問題や影響について、本市が全国に先駆けて発信し、そしてすばらしい評価と成果を上げた「携帯電話を持たさない運動」から、それを踏まえ、市民全体で取り組んでいく課題として、“ののいちっ子を育てる”市民会議とともに、今後どのような形で市全体に新たな取り組みを発信できるか、粟市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 野々市市では、今議員から詳しくこれまでの取り組み等もご紹介もいただきましたけれども、平成15年度より“ののいちっ子を育てる”市民会議が小中学生に携帯電話を持たさない運動を提唱し、市内の育成団体、小中学校と連携しながら、青少年のインターネット機器利用の問題への取り組みを行ってまいりました。 また、近年、スマートフォンに代表される新たな情報通信機器やゲーム機の多機能化が進行し、インターネットの適正な利用に関する普及啓発が必要となり、平成26年度から教育委員会において青少年メディア対策連絡協議会を立ち上げました。 青少年メディア対策連絡協議会には、“ののいちっ子を育てる”市民会議を初め、市PTA連合会や小中学校、情報文化振興財団などが所属をし、青少年を取り巻くネットに関するさまざまな問題への活動を実施していただいております。 具体的には、子ども向けとして小中学校が各学年に応じたネット対策教室を実施し、子どもたちに正しい知識を教えております。保護者向けには、携帯電話、スマートフォン及び音楽プレーヤーのフィルタリングや、ゲーム機等のペアレンタルコントロールに関する研修会の開催、インターネット機器利用に関する家庭のルールづくりを促す啓発活動などを行っていただいております。 本市では、長年、“ののいちっ子を育てる”市民会議を中心に携帯電話対策事業に取り組んでいただいた結果、現在の市内中学生の携帯電話所持率は21.7%となっており、文部科学省の平成27年度における調査結果の全国平均78.9%に比べましても大変低い状況にあります。 しかし、近年では、通信機器や提供されるサービスの多様化が急速に進む中、根本的な解決が難しい状況にあるのも事実であります。 今後は、子どもたちが情報を読み取る力、いわゆるメディアリテラシー向上の機運を高めるためにも、青少年メディア対策連絡協議会を通じて情報を共有し、今まで行ってまいりました「小中学生に携帯電話を持たさない運動」や、ノーテレビ・ノーゲーム・デーの活動を続けながら、インターネット機器の賢い使い方等の新たなメッセージを発信してまいりたいと思っております。 ○議長(早川彰一議員) 安原議員。 ◆4番(安原透議員) ありがとうございます。 市長言われましたように、子どもたちのネット社会、情報社会とのかかわり方は大変重要な問題であると認識をしております。「携帯電話を持たさない運動」の成果を経て、現状を踏まえ、次のステップに進むために、ネットのスマートな使い方、正しい使い方、メディアリテラシーを高めていくことがこれから大変重要になってくるかと思います。 子どもたちが情報社会に向き合うために、子どもはもちろん、子どもの保護者である親御さんや大人がお手本となるように、また本市民全体が他市町村から見本となるような取り組みを市民全体で市民協働で実現をしていく、ぜひその流れをつくっていただきたい、そのことを心からお願いを申し上げます。 それでは次に、地区公民館について質問をいたします。 本市における地域住民の最も身近な公共施設である地区公民館についてお伺いをいたします。 昨年12月定例会一般質問にて、地区公民館について運営のあり方について質問をさせていただきました。粟市長からは、地区公民館は一人一人の趣味や能力を高める学びと地域課題を学習する場を提供し、仲間づくりや地域コミュニティづくりを行う社会教育施設であること。そして、本市の市民協働の理念を実践する場としても活用を図っていくべきである。その活動に地域の皆さんが積極的に参加をし、支えていただきたいというお答えをいただきました。 おかげさまで、運営について公民館主事が一人体制で管理運営をしている公民館については、現在、利用に支障の出ないように主事不在となっていた時間帯、お昼の12時から1時までの1時間、夕方の5時から6時の1時間、この時間帯についてはシルバー人材センターの会員を配置していただき、利用者目線で切れ目のない利用のできるよう改善を図っていただきました。 そこで、地区公民館が地域住民にとって、さらに幅広い市民の皆様に今後利用していただけるように、またこれから地区公民館の積極的な利用の促進を図っていくためにも、主事の人員配置の改善とともに、地区公民館がきめ細かい利用時間で借りれるよう、利用区分の改定と、そしてそれに伴い利用料金の改定の検討も必要になってくるかと思います。当然、野々市市公民館条例の改正も必要になってくるかと思います。粟市長のご所見をお願いいたします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 地区公民館は、地域の皆様の一人一人の趣味や能力を高め、仲間づくりや地域コミュニティづくりを行う社会教育施設として多くの皆様にご利用いただいております。 近年、市内4つの地区公民館の年間延べ利用人数の合計は8万人を超えておりまして、平成27年度においては8万3,659人のご利用がございました。現在の本市の公民館条例においては、その利用時間区分が午前、午後、夜間及び終日となっておりますが、市民の皆様からのもう少し利用しやすいようにとのご要望もあることから、より多くの方に施設をご利用いただけるよう、また短時間でも利用しやすいように、来年度、平成29年度から公民館やフォルテ等の利用時間区分を1時間単位に設定することを考えております。 ○議長(早川彰一議員) 安原議員。 ◆4番(安原透議員) ありがとうございます。 地区公民館の利用区分のきめ細やかな改定、そしてそれに伴う利用料金の改定によりまして、より多くの市民の皆様に利用していただけるのではないかと思います。ぜひ実現いただけますよう、よろしくお願いをいたします。 次に、12月定例会一般質問にも質問させていただきましたが、地区公民館において夕方以降の利用状況が少なく、各地区公民館の課題となっているかと思っております。時間的に利用が少ないのであれば、もっと市民がいつでも生涯学習、地域コミュニティの拠点として地区公民館を利用できるように、営利事業とは一線を引いた取り組みの中で学びの場として公民館利用を地域に発信していくべきだと考えます。高齢者の方だけではなく、子どもたちが集まる子どもたちのコミュニティの場として、子どもたちに何かを教えたい、伝えたい、そういう思いを持つ市民に、子ども塾みたいな習字、そろばん、各教科、昔の遊びやその他いろいろな学びの場としての提供の発信をしてはいかがかと考えます。 本市の子どもたちが年々ふえているという状況の中で、児童館や放課後児童クラブ以外の子どもたちのもう一つのコミュニティの場としての役割と利用の仕方がこれからの地域住民の最も身近な公共施設である地区公民館に求められるのではないかと思います。粟市長のご所見をお願いいたします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 地区公民館は、市民の身近な学習、交流の場として生活文化の振興を図り、明るく住みよい文化的な郷土を創造していく学びの場でもあり、地域社会の基礎となるものと言えると思います。 現在も公民館事業として、子どもたちに向けた珠算教室や習字教室などを行っておりますし、図書室を開放して定期的に図書館ボランティアによる読み聞かせも開催しております。また、放課後子ども教室の活動拠点として地域の子どもたちにご利用していただいております。 子どもたちの学びの場づくりを目的とした事業につきましては、地域の皆様がそれぞれお持ちになるさまざまな知識や技能を子どもたちに伝えたり、交流し、楽しむことができるような地域独自の事業をぜひ実施していただきたいと思っております。このことが地域のコミュニティづくりを一層推進することにもなると考えております。これからの野々市のさらなる発展にももちろんつながることになる、そのように思いますし、このことがまさに今市が進めております市民協働のまちづくり、そういうことにもつながるのではないかと、そのように期待をしておるところでございます。 ○議長(早川彰一議員) 安原議員。 ◆4番(安原透議員) ありがとうございます。 今後も子どもたちにかかわるいろいろな学びの場として事業がふえることを期待しております。 続きまして、今まで公民館の主な事業として取り組んできた地域のコミュニティや、融和を中心とした住民の生きがいを支援する事業とともに、地域づくりの拠点として地域の中に積極的に発信していくような地域の社会の要望に応えていく取り組みや事業、地域市民の生きがいづくりを支援し要望に応えていく地区公民館として、これから地域に積極的に発信していくことが市民協働のまちづくりを推進する本市にとりましても大いにメリットがあるのではないかと感じております。 事業運営におきましては、限りある公民館予算の中で既存の公民館事業を毎年事業計画として計画をされ、予定、実施されているのが現状であるかと思っております。 現在の地区公民館を取り巻く状況や、環境、社会構造、市民意識など市民協働のまちづくりを推進する本市の状況というものを踏まえますと、もっと地域を活性化させ、地域の連帯感を深めるような、人とともに学び、育ち、人をつなぐ、そういう地区公民館の役割と利用がこれから求められているのではと強く感じております。 本市地区公民館におきまして、今後の大きな新規事業、新しい取り組みにつきましては、「市民協働のまちづくり」「選ばれるまちづくり」を推進する本市として、予算も含めた行政の後押しが必要と考えます。粟市長のご所見をお願いいたします。 ○議長(早川彰一議員) 粟市長。   〔市長(粟貴章君)登壇〕 ◎市長(粟貴章君) 本市の地区公民館では、住民の皆様や地区の学生の皆さんとともに、そのご理解をいただきながら、地域に密着して高齢の方も楽しめる事業や子どもたちがいろいろなことを体験し学ぶことができるさまざまな事業を行っております。その事業内容や規模につきましては、地区公民館によってそれぞれ独自性もあり、創意工夫のもと、各種事業を行っていただいております。意欲的、積極的に地域の活性化や学びの向上につながる取り組みについては、市としてもできるだけ応援してまいりたいと考えております。 なお、新規事業や新しい取り組みを行いたいという場合には、まずはその思いを市の方へご相談をしていただければ、国、県や民間の助成金制度などの活用なども含めまして、一緒に考え、一緒に取り組み、積極的にその支援をしてまいりたい、そのように考えております。 ○議長(早川彰一議員) 安原議員。 ◆4番(安原透議員) ありがとうございます。 既存の事業を見直して、今後の新規事業、新しい取り組みや新たな事業に挑戦をしていく。そのためには、何よりも予算も含め本市のバックアップが必要になってくることと思いますので、よろしくお願いを申し上げて、以上、私の質問を終わらせていだきます。      ----------------------------- △閉議 ○議長(早川彰一議員) 以上で本日の日程は全部終わりました。 再開は9月14日午前9時30分とします。 本日はこれで散会します。  午後3時27分散会┌―――――┬―――――――――――――――――――――――――――――――┐│招集年月日│           平成28年9月6日            │├―――――┼―――――――――――――――――――――――――――――――┤│招集の場所│           野々市市議会議事堂           │├―――――┼―――┬――――――――――――――┬―――┬――――――――┤│開閉会日時│開 議│平成28年9月13日午前9時30分│議 長│  早川彰一  ││  及び ├―――┼――――――――――――――┼―――┼――――――――┤│  宣告 │閉 議│平成28年9月13日午後3時27分│議 長│  早川彰一  │├―――――┼―――┴┬―――――┬――――┬――┴―┬―┴―――┬――――┤│出席及び │議席番号│ 氏 名 │出欠の別│議席番号│ 氏 名 │出欠の別││ 欠席議員├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 1  │五十川員申│ ◯  │ 9  │金村哲夫 │ ◯  ││     ├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 2  │北村大助 │ ◯  │ 10  │辻 信行 │ ◯  ││出席15名├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 3  │馬場弘勝 │ ◯  │ 11  │早川彰一 │ ◯  ││欠席 0名├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 4  │安原 透 │ ◯  │ 12  │尾西雅代 │ ◯  ││     ├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 5  │宮前一夫 │ ◯  │ 13  │土田友雄 │ ◯  ││     ├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│凡例   │ 6  │西本政之 │ ◯  │ 14  │大東和美 │ ◯  ││◯は出席 ├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│▲は欠席 │ 7  │中村義彦 │ ◯  │ 15  │岩見 博 │ ◯  ││×は不応招├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 8  │杉林 敏 │ ◯  │    │     │    │├―――――┴―――┬┴――――┬┴――――┴―┬――┴――┬――┴――――┤│会議録署名議員  │ 1 番 │ 五十川員申 │ 2 番 │ 北村大助  │├―――――――――┴――┬――┴―┬―――――┴―┬―――┼―――――――┤│職務の為出席した者の氏名│事務局長│ 中川 登  │書 記│ 寺岡一彦  │├―――――┬――――――┴┬―――┴―――┬―――┴―――┴┬――――――┤│     │市長     │ 粟 貴章  │都市計画課長  │ 西野 豊 ││     ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│     │教育委員長  │ 松野勝夫  │上下水道課長  │ 林 孝行 ││     ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│     │副市長    │ 常田功二  │教育総務課長  │ 小川幸人 ││     ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│     │教育長    │ 堂坂雅光  │学校教育課長  │ 松田英樹 ││     ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│     │総務部長   │ 高橋賢一  │生涯学習課長  │ 横山貴広 ││     ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│地方自治法│企画振興部長 │ 山崎由治  │文化課長    │ 吉田 淳 ││第121条├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│により説明│健康福祉部長 │ 絹川一也  │教育文化部付課長│ 清水 実 ││のため出席├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│した者の職│産業建設部長 │ 小山 滋  │        │      ││氏名   ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│     │教育文化部長 │ 大久保邦彦 │        │      ││     ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│     │総務課長   │ 東田敏彦  │        │      ││     ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│     │財政課長   │ 金田康宏  │        │      ││     ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│     │地域振興課長 │ 加藤良一  │        │      ││     ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│     │福祉総務課長 │ 堤 喜一  │        │      ││     ├―――――――┼―――――――┼――――――――┼――――――┤│     │産業振興課長 │ 内田 宏  │        │      │├―――――┴―――――――┴―――――――┼――――――――┴――――――┤│ 議事日程・会議に付した議件・会議の経過 │    別紙のとおり     │└―――――――――――――――――――――┴―――――――――――――――┘...